隣のクラスの円さん!

寅次郎

第1話


僕は女の子が好きだ。


むしろ大好きだ。


しかし二か月前の体育の授業中に、友達が意識を失い倒れた。


僕は助ける意味で人工呼吸を何度もして友達を助けたのだ。誉められると思っていたのだけど、現実は違った。僕がホモだと思われてしまったのだ。


遅れたが僕は山本信二17歳だ。




















ぼくをホモだという噂は学校中に広まった。


そんなことで有名になりたくなかった。


確かにスプーン持つ時小指が立っちゃたり、内股歩きしちゃうけど、だからってホモ扱いされ続けるのは御免だ。そうだ!よく映画やドラマである恋人役になってくれる女の子を探せばいいんだ!


早速明日から行動開始だ。
















翌日学校。


こういう彼女役をやってもらうのは美人に限る。


強烈なインパクトを周りに与えるし、何よりやってて僕が楽しい。


考えた結果、隣のクラスの円さんにお願いしようと思った。


美人でちょっとギャルっぽいけど、いつも良い匂いがするし。












放課後、円さんはまだ教室にいた。


僕は円さんに話しかけた。






「円さんお願いがあるんだけど」




「よ、ホモ」




「だから違うんだって」




うまく言葉じゃ話せない。






僕は円さんのLINEを知りたいと思った。






「…ら、LINE交換しない?」




「あ、いいよ」




意外と簡単にいった。




その日はLINE交換だけして僕は帰った。

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