かたなしの魂
星空ゆめ
かたなしの魂
今日にでも死んでしまうのが良いだろう来月はなにかと忙しい
いつからか笑えど泣けど無表情 大爆発でも起こればいいのに
話すたび下方修正されていく私のバリューは今どのくらい?
息荒く細かく震える君を見ていびきの
未熟児の夜泣きが溶けた夜でさえ太陽光線が黙らせる
なんでもいいから電車に乗りたい
踏み外した足がどれだけ痛くても家まで2kmと50年
どうしようもない空までの距離 青く澄み切った元恋人の顔
埋めてきた 錬金術でできた黄金 ここではもう光らない
人として生まれる為の教えなら淫らに生きて虫にでもなりたい
見かねた農夫 私のところへやって来て 「いいからお前さん、鍬を持て」
一言も語ってくれるな俺たちは違うママから産まれたはずだ
具のないラーメン 芥の如く浮く葱よ 無味であってもそこに居ろ
美しさの只中にある私を殺すもの全てが愛おしい
燃え盛り死骸と化した葉の
魂の片割れ求めて何千里
無限に連打するグレーアウトした女の名前
灰色の娥だとも知らずに蝶の舞 模して光に焦がれて消える
破滅の先に
見えた光も
破滅の光
かたなしの魂 星空ゆめ @hoshizorayume
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます