ただ願う奪い去るのは音だけに 神様どうかこの声届け 

雪が降る。すべての音を奪っていった。


鳴り響いていたであろう車のクラクションも、ブレーキ音も。

危ないと叫んだこの声も。


笑顔が崩れた。悲鳴が聞こえてきた気がした。


すべてを奪っていった雪が今年も降った。





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「第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部」 羽の枚 @hanomai_mebuki

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