裁判所 弁護士編



11月10日


事務所の電話が鳴る

そして、内容を聞いて、受話器を元の位置に戻す

それと同時にコピー機から、紙が数枚出てきた

FAXの内容を見るとさっきの電話の内容だなとすぐに解った

資料を読む

最初に思ったのは、酷いなだった

次に思うのは、これは、負け戦確定だな

簡易的に言うと放火と殺人だった

被害者は、新婚の2人だった

そこまで、確認してから、事務所を出て、現場に向かう



現場を見ると、半分以上は、燃えてるなと思った

近くにいた警察官に名刺を見せて、事情を話して中に入らせてもらった

資料の間取り図を見ながら仏の場所に向かう

床を見ると白線で人が交わるように書いてある

どうやら、ここに仏さんいたみたいだな

それから、間取り図を再度見るとここは、リビングみたいだ

ということは、資料に書いてあった刺し傷の凶器は、この家の包丁かもしれない

そして、コンロで何かに火を付けて、サラダ油でも床に撒いて燃やした

と仮説を立てる

そこまで考えると現場を離れて、面会をする為に警察署に向かう


パート4


警察署の受付に名刺を見せて、面会の手続きをした

面会の手続きをして待っていると受付の人から、明日でもいいですか?取り調べが終わってないので

と説明を受けて、明日の朝に来ますと伝えて警察署を後にした

11日の朝に警察署に向かう

そして、受付に昨日の内容を伝えると面会室に案内された

部屋に入り10分ぐらい待つと容疑者が入ってきた

見た目は、30代後半の男性かな?と思った

自己紹介をして今回の事件の内容を確認するための質問をした

すると容疑者は、犯行を認めるがそれ以外は黙秘だった

黙秘はしてるが、何か言いたそうな顔で机を見てる

私は、小声で、動機は?と質問した

すると容疑者は、小声で答えた

自分が不幸になった日に限ってあの男女の笑顔がいつも目に入ると

それで頭にきて犯行に至ったと

次に、犯行の手順は?と質問した

また小声で答えてきた

金属バットで男性の頭を叩き、女性の足を叩いて、家の中に入って

台所の包丁で刺して、燃やしたと

この答えを聞いて、計画的犯行かと思った

そこで時間を確認すると次が最後の質問かなと思った

着ていた服は、どうした?と質問をした

小声で答えてきた

一緒に燃やした、そして着替えた

それから、顔隠すための仮面も一緒に燃やして逃げたと

ここまで聞いて時間が来たので、面会室を出た

出た後に思ったのは、これは、良くて無期懲役か禁固何十年だろうなと思った


事務所に帰って資料を作る

面会の会話を思い返しながら、資料を見る

会話の内容と資料の内容は、合ってるなと思って、裁判用の資料を作る

時間を見る為にスマホの電源を付けた

するとメールが届いていた

何だろうとメールを開くと一言だけ

「手を貸すな」

だけだった

悪戯かな?と思って無視をして時間を確認すると21時前だった

確認してから、家に帰るかと思って事務所を出る



パート5

12日

明日は、裁判だから、今日中に完成させないと駄目だなと思いながら資料を作る

作れば作るほど、絶望的な裁判になるなと思った

時間を確認すると13時だった

ランチでも食べて休憩すると決めてから、事務所を出る

ランチを食べて事務所に戻ってPCを見るとメールが来てる

それを開くと

「なにもするな」

だけだった

また悪戯か?と思って無視して資料完成させてチェックして家に帰る

13日の朝

家のポストに紙が一枚入っていた

書いてある内容は

「この恨みは、晴らす」

と一言だけ書いてあった

なんだこれ?と思って、そのままポストに紙を入れて裁判所に向かった


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