家事と魔術の本
簡単な加工と家事をやると宣言したことで、午後から手が空いた
方が、作業を教えると決まった。
最初に手が空いたのは、両方だったと言うか、午後ではなくて、
朝食後だった。
やることは、洗い終わった皿の水分をタオルで拭く作業だ。
拭いた皿は、水切り用の金具に縦掛けていく。
こうすれば、昼には、乾いてすぐ使えるからと教えてくれた。
つまりこれは、毎食終わったらやることになるなと思った。
午前中は、基本的に診断室で診断のやり方や治療方法を観察して、
時々、ロイから質問される。
「打撲や捻挫の時は、何をする?」
「冷草の葉を固定するか、箇所によっては、葉を擦って練薬した物を塗るだね」
みたいな質問をされる。理解度のチェックだろうな。
昼食の片付けが終わるとそれぞれ別行動になるので、どちらかが、手が空くまで
本を読んでる。
今日は、魔術の本だ。
今回読んでるのは、治癒魔術の本だ。
選んだ理由は、見た感じ100ページもないからだ。
それと絵が多めなので読みやすい。
魔術には、ランクがあって
初級・中級・上級・特級・神級で分けられてる。
初級がかすり傷・捻挫・打撲程度が治る。
中級が骨折程度が治すと解毒効果がある。
上級が切断された物を繋げることが出来る。
特級が欠損した物を元に戻す。
神級が蘇生出来るみたいだ。
ただ、神級は、言われてるだけで誰も見たことはないので、
ほとんどおとぎ話レベルでないか書かれている。
発動には、詠唱は要らないみたいだ。
これは、どんな魔術でも共通と書かれてる。
ただランクが上がると発動までに時間がかかると書いてある。
そして、発動中は、足が止まり、治す部分に手を当てる必要があると
書いてある。
用は、集中するので余計な動きが出来ないみたいだ。
ここで思った。
2つのことを同時にやることをイメージすれば、動きながら発動出来るのでは?
思いついたら即行動だ。
まずは、発動の練習だ・・・本道理なら治す部分に手を当てて治すイメージする。
深呼吸して、右手を左腕に置く・・イメージは、ここに切り傷があるから切れた
肉を繋げる・・・皮膚を繋げる・・イメージをする・・・・
10秒ぐらい深くイメージすると右手が緑色に光った!
何とか成功か・・・それにしてもかなり集中力いるな。
練習で3回成功すると一気に体から力が抜けた。
どうやら、魔力切れかな?と思った。
仰向けに寝ているとアンが呼びに来た。
さて、家事を覚えますかね。
今日の家事は、自分の部屋の掃除だ。
濡らした雑巾で床を拭く。
3歳児の体だから、思ったより時間がかかった。
何とか終わったので、アンを呼びに行ってチェックだ。
何とか合格点をもらった。
ただ雑巾の水分を上手く絞り切れてなかったので、乾くまでに
時間が掛かるから、しっかり絞ろうと言われた。
けど、言ってる顔は、デレデレだ・・・・今駄目出しをされてる時だよな・・・
それも何故か抱っこされながら・・・いいだろ!しっかり甘えようじゃないか!
そのまま抱っこされたまま台所に連れて行かれた。
何かな?と思っていると小さな桶が床に置かれている。
中は、水だ。
「アレクには、野菜を洗ってもらいます」
下準備の手伝いか
「うん、洗うよ」
そう答えると「まずは、これね」と言って、じゃが芋みたいな野菜を
2個渡してきた。
いいだろ!この柔らかい手のひらで洗って、ピカピカにしてるよ!
洗い終わった物を渡すとアンは少し悩んだ顔でブツブツ言っている。
何だ?聞き耳をたてる
「これは、アレクが洗った野菜・・・皮を剥く予定だったけど、そのまま
使うのが正解では・・・いや真理では・・・・」
うん、ヤバい方に思考行ってますね。
「お母さん、僕は、皮を剥いたもの食べたいな」
「そうね、そっちの方が美味しいもんね」
ふぅ・・・何とか正気に戻せたが、何か残念そうな顔をしてるが、
見ないことにしよう・・・
夕食を食べて、片付けが終わって、水浴びをしてベッドに入った。
そのまま寝たいが、最後に魔術練習するかと思って、1回成功させると
深い眠気が来て夢の世界に行った。
続きは、今日の19時に投稿します
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