銀河の砂つぶ

延暦寺

銀河の砂つぶ

想像もつかない形・色・声の、宇宙の裏の (発音不可)星人

オオサンショウウオは全てを知っている ベテルギウスの泣き腫らした目

もし仮にオオクロアリに覆われてもそれでも地球は地球と呼べる

太陽が燃え散った後に落下傘で別の星までいけたらいいね

パルサーが叫んだ「ここに来るな!!」が、私の心臓を刺して殺した

138億年前のさよならが今の宇宙を包み込んでる

地球儀を回す またその中にある 回る地球と回る地球儀

見たものが見たようにあるなんて嘘 世界の真理を知ってたあの日

この町で一番高い山の上でメタンの雨が降りやまぬ夜に

もういない貴方に宛てた恋文を運べロケット天上の都へ



日曜の炬燵の中で君と僕の体温が産む星を想った

ドーナツの穴から過去を引っ張って割れたコップを元に戻して

雲を掴む 暗黒物質を掴む 認知が上書きできる現実

空間の重なりに迷い込む ここは無限の連鎖の何番目なの?

うずまきを見ると吸い込まれてしまうよ果てない時に溶けてしまうよ

パルサーの放つた光の一粒が私の髪に当たつて死んだ

太陽にパンをかざしてトーストを作ろう麦だった頃の思い出

新しい単位が必要な数の銀河の砂つぶ一つが地球

今日もまたどこかで紅葉が染まるたびリゲルの人は羨ましがる

辞書にない言葉で会話ができたなら僕らの絆はきっと無敵さ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

銀河の砂つぶ 延暦寺 @ennryakuzi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ