オークたちとのほのぼのダンジョン探索譚
白福
第一章 始まりのダンジョン編
俺はこいつと旅に出る。
15世紀、ダンジョンが世界に誕生した。ダンジョンを探索する冒険者は、初めてダンジョンに潜るときに召喚できる魔物を与えられ、その後は自分の腕前で仲間を増やし、魔物に打ち勝ち、奥を目指す。そんなダンジョンという娯楽施設に、今も人々は魅せられていた。
ごくごく普通の16歳男子高校生、天田隼人も、ダンジョンに魅せられた愚かな人類の一人であった。
「よし、学校終わりぃ。ダンジョンにダッシュだぁぁぁ!」
礼が終わった後の教室に天田の声が響く。
「まじで資格とったのかよ。すげぇなお前。」
「初召喚の魔物に舐められないようにしろよ~」
クラスメイト達のガヤガヤとした声
も、今や彼の耳には届かない。なにせ、今日は彼が初めて冒険者として出勤する日だからだ。
天田隼人は、少し偏差値が高い学校で普通の日々を送っている。
変わったことがあるとするのならば、無類のダンジョン好きという事だ。
かっこいいもの大好き、ロマン大好きの大きい子供である彼が、冒険者を目指すことは自明の理であった。
昔こそ敷居が高かったが、今や自衛隊のような立ち位置に属する冒険者は、15歳以上で資格さえ持っていれば、誰でもなれる職業であった。資格を取るのがめんどくさい為、人口は普通の職業に比べ多いとは言えないが、この男、自分の自由時間を資格取得の勉強に全て捧げたため、本人の地頭も相まって楽々とパスすることができた。
新宿の探索ギルドに到着した彼は、真っ先にナビゲーターのもとへ向かった。
この日のために事前に物の準備と、潜るダンジョンは決めていたので、あとはギルドにあるゲートからダンジョンへ潜るだけだ。
「うへへへへ、これで俺も念願の冒険者かぁ。最初の魔物は何だろうなぁ?」
ゆるみ切った彼の表情をみたナビゲーターは、内心、(なんだこいつ)と思っていた。
ナビゲーターに案内され、ゲートのもとへ向かう。
「魔物も安全装置もついているので、死の危険性はほぼないですが、けがを負うことはあるので、初めてのダンジョンには十分ご注意ください。それでは、良い探索を。」
事務的なナビゲーターの言葉を首肯し、いよいよダンジョンに足を踏み入れる時が来た。
(この後で会う魔物、俺はこいつと旅に出る。。どうか、強くてかっこいいモンスターを・・・)
神様へ都合の良い祈りを捧げ、彼はダンジョンのゲートをくぐる。
≪初めてのダンジョン潜入を確認。初召喚モンスターを付与します。≫
脳内でアナウンスが流れる。その瞬間まばゆい光があふれだす。
光が収まったことを感じ、隼人が目を開けるとそこには・・・・
ここまで読んでいただき誠にありがとうございます!
僕は現役学生の都合上、投稿が不定期になりますがお許しください。
見た通りパロディが多く含まれるため、理解したうえで読んでもらえると幸いです
また次回もよろしくお願いします!!
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