第9話 骨剣士はそこまで強くなく上位種が現れました

 本日もメルネちゃんと一緒に七階層を攻略していこうと思う。


 七階層は骨剣士だ。


「コンコン!! お骨さん強そうです」


「あんまし強くないけどな」


「そうなんですか?」


「そうなんです」


 そうして骨剣士を叩き潰していく。


 だが困ったことが起きる。


 上位種だ。骨剣士の上位種、骸骨剣士が出現した。


「うーーー!! コンコン!! 本当に強そうなお骨さんです」


「ああ油断するなよメルネ」


 骸骨剣士は動かない。だが急に動いた。


 持っている両方の剣を振りあげてきた。俺はこん棒で防ぐ。


 水圧弾を放つ。もう一度放つ。


 水のマシンガン!!!


 さらにこん棒で叩きつぶす。


 もっと力強く叩く。咆哮を使う。


 水のマシンガン!!!


 やっと倒せた。


 骸骨の骨がドロップした。


 買取価格は2000円だっけ。


 弱い骨という骨剣士のドロップアイテムも1000円だ。


 進んでいこう。


 メルネちゃんが狐火を大量に使う。

 だからなのか戦闘時以外の時の回復を心掛けている。


 ただマジックポーション(劣化)を買っているのでそうでもない。


 ただ残り5個程度しかないため、油断は禁物だ。


 メルネちゃんのレベルが10に到達。


 俺は18だ。


 そして新しい神霊術を覚えたようだ。


「コンコン、天の村雲って技を覚えました」


「どういう神霊術?」


「雨さんが降る神霊術のようです」


「雨を降らせるどうなんだろう? 使えるのかな?」


 とまあそんなよくわからない技を覚えてしまったメルネちゃんは少し悲しそうにしている。


「元気出せ」


「たまにはこういうこともあります」


「ファイトだ!」


「オー!」


 そうして骨剣士を狩りまくる。


 剣術のスキルの書が落ちた。


 俺が使う。


 これで武器を剣に切り替えることができるようになった。


 さてどうしようか剣のほうが攻撃力が高い。


 ひょーーーっと!? 急に宝物庫に来ちまった。


「コンコン!! 凄いですね?? でも罠かもしれません」


「そうだよな、罠かもな」


 宝物庫の宝箱は2つ。


 試しに開けてみる。

 だが矢が飛んできた。


 危なかった。大丈夫か? メルネ。


「危なかったです~~~コンコン」


「無事か」


「あっでも中身があります」


「どれどれ……なんだこれ」


 中身は髑髏だった。


 ただミスリル製かなんかか。


 なんだろう縁起悪いな~まあいいか高く売れそうだし。


 ミスリルの髑髏を手に入れた。


 もう一つの宝箱は危なそうだ。


 開けてみる。


 今度は毒ガスか。


 水弾を浴びせる。


 浄化に成功した。

 

 そうして中身は……剣だった。


 長物の剣。スラっとした奇麗な総身だ。ただ炎をエンブレムが彫られている。


 炎神の剣とでも名付けようかな。

 まあ名前負けだな。


 そんなわけで剣を使う。


 炎神の剣は意外にもすんなり馴染んだ。


 手に吸い付くように離れない。


 外そうとするとぐすんと謎の声がする。


 声? 声……声とは。


 まさか呪いの剣の類か。


 それじゃあやっぱり売るか。


(酷いよ売るなんて……せっかくご主人に出会えたのに……)


 やっぱり頭に声がやばい魔剣の類か。


(私の名前はジュラ炎魔の女悪魔よ)


 悪魔だったのか悪魔が憑りついているのかこの剣は、やばいだろ。


 やべえすげえ剣を手に入れてしまった。


 これは使いこなすのが大変そう。

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