ダンジョン探索配信者は隠れて小金を稼ぎたいようです ~ケモ耳狐耳娘をダンジョンで助けたら無茶苦茶バズッたんだが?~

仮実谷 望

第1話 ダンジョン探索配信者になるには

 世はダンジョン配信時代。ダンジョンが出来て20年。


 2013年のお正月にダンジョンが世界各地に発生して、最初は世間が世界がダンジョンを管理しようとした。


 だが銃などの火器がダンジョンではあまり効果がないように出た。ダンジョンの中では現代兵器が通用しなかったモンスターに対して。だからなのかダンジョンで死傷者が発生した。最初はナイフなどで対抗した。


 だがダンジョンの中には鉱石やレアメタルなどの資源が大量にあった。しかもスキルという摩訶不思議な特殊な力、能力が発現することがわかった。


 ダンジョンの中で戦う人たちを探索者と呼んだ。そして戦う様子を配信する人たちが出てきた。


 そして探索配信者と呼ばれる人物たちは有名になり、強くなっていった。


 俺の名前は天川星夜(あまかわせいや)。


 なんでこんな名前なんだろうな?


 誕生日が七夕だからなんだよね。


 俺は長年の夢だった探索配信者になる夢があった。


 だがそこには壁が立ちはだかった。


 ダンジョンで探索者をやるにはスキルが必要である。


 基本的にダンジョンに入るにはスキルがないと死ぬのである。


 ダンジョンに入るとスキルを手に入れるとかはない。


 スキルを得るには三通りの方法があるらしい。


 一つ目がダンジョンでモンスターを倒してスキルの書を手に入れる。


 意外にもこの方法は取るには根気が必要だ。長い根気がしかも小金持ちはこの方法は取らない。助っ人を借りてお金で助っ人を雇う。


 そしてゴブリンのレアドロップ【こん棒術】のスキルの書を狙う必要がある。


 だがレアドロップを狙うとなると確率約1パーセントを引かないといけない。


 ゴブリンですら素人が相手するとスキル無しだとまず倒せない。


 それだけゴブリンですら強敵だ。


 初心者向けのダンジョンは通称ビギナーダンジョン。もしくはFランクダンジョンと呼ばれ、かなりの数があるが意外と数は絞られる。


 大阪の梅田ダンジョンは低階層はFランクのダンジョンだが30階層以降はEランクダンジョンに変貌する。


 50階層以降はDランクダンジョンになる。70階層以降はCランクダンジョンとなる。


 梅田ダンジョンの最高攻略階層は87階層と言われている。


 海外だと100階層以降攻略されているダンジョンもあるが日本だと渋谷ダンジョンですら97階層と言われている。


 ダンジョンが一般開放されて20年経つが意外にも攻略は進まない。


 みんな死ぬよりも稼ぐことに重きを置いている。それだけ死に物狂いというが死ぬより命が大事だ。


 だから低階層で雑魚モンスターばかりを狩る雑魚専とかいう人たちもいる。

 

 二つ目の方法はスキルの書を買うのであるダンジョンマートで。


 だが高いなんと500万はする。


 一番安いゴブリンからドロップする【こん棒術】ですら300万はする。


 7階層ぐらいから出現する骨剣士のレアドロップ品【剣術】のスキルの書が500万もする。

 確率が酷いのだ500体狩っても落ちない時もあるとか。


 ただ確率は0.5パーセントと言われている。

 ならば理論上200体狩れば落ちるはずだが、あくまでも推定値だ。


 だがスキルを取る方法は三つ目の方法がある。

 それは自力で覚える方法だ。


 剣の稽古をするとか、ものすごく走って体力をつけるとかすれば何かしらスキルを得るかもしれない。


 ボクシングの選手がダンジョンに入ると元々拳術を覚えていたという。そんなことで俺は金を貯めた。


 4年で500万貯めた。300万のこん棒術のスキルの書を300万で買い、200万で武器と防具一式などを揃えようと思った。


 俺はダンジョンマートに行くことにした。


 仕事は飲食系の深夜のアルバイトをひたすらした。


 俺はダンジョンデビューするために身支度をしたのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る