小説の書き出し集
ナノハナ
#1
金魚が泳いでいる。太ももの下から抜けるように泳いだ金魚は、ただそこを漂っている。トイレの水面が揺らぎ、ぽちゃんと跳ねる水の音をききながら顔をあげると、クリーム色の壁がある。
トイレの匂いはスーパーの野菜売り場に似ていて、座っているだけで酔いそうだった。金魚をもう一度見ようとすると、もう姿を消していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます