称賛と三点リーダー症候群

「何か伝えたいことがあるんだろうけど、正直、私にはよく分からないわ。

でも、あんたがこんなところに投稿するなんて驚いたよ。

やりたいことがないって言ってたし、些細なことでいつも悩んでたじゃない?

私は物事を深く考えないから、そういう気持ちは分からないんだけどね。

でも…おめでとう」


彼女の言葉には、どこか心からの祝福が滲んでいた。

「ありがとう……そういう感じの感想か」

と彼は微笑んで答えた。


「あなたの生真面目で堅苦しいところや、少し融通が効かない神経質なところが、文章に表れていて良かったよ」

彼女は少し茶化すようにして言う。


彼は、知識不足を補おうとして無理やり形作った文体がどこか滑稽であったと認めざるを得なかった。

「確かに、それっぽく書こうとしたのは反省すべきところではあるけどさ……すごい言うね」

と少し肩をすくめた。


ふと思い出したように言葉を続ける。

「あのさ……三点リーダー症候群って知ってる?」

その言葉は、彼女の視線を再び彼に向けさせた。

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