It will break!!(究極のラブドールちゃん)
猫野 尻尾
第1話:究極のラブドール。
洋画「マネキン」と手塚治虫先生の「やけっぱちのマリア」
あと、タナダユキさん脚本・監督の映画「ロマンスドール」のリスペクトです。
「
某商社って言うのはラブドールを作ってる「ヘヴンズ・ドア」って会社。
ラブドールとは主に男性がセックスを擬似的に楽しむための実物の女性に
近い形状の人形であるがセックスに限らず愛玩、観賞、写真撮影などにも
使用されることがある高級嗜好の等身大のフィギュアのことである。
とくにラブドールを作ることに興味があったわけじゃなく飲み屋で知り合った
おっさんが、たまたま「ヘヴンズ・ドア」の社長さんだったと言うだけ。
その頃の空は仕事を持たずプラプラしてたから、それならうちへ来るかって
社長に誘われて就職した。
だけど毎日可愛いラブドールの政策に携わってるうちに彼女たちに感情移入
してしまった空。
人間でもない彼女たちが愛おしくなった。
で、新しい企画で新材料を使っての新しいラブドールを試作することになった。
その試作品の企画製作を空は社長から任された。
全ての工程を空がひとりが初めて携わるわけだ。
こんなチャンスはないと空は必死で自分の理想のラブドール製作を目指した。
試行錯誤、紆余曲折、苦労した末に試作品「プロトタイプ」が完成した。
ラブドールが自分で作ったんだから、そりゃ自分のタイプの顔をしている
わけでそして彼女の名前は「
「俺の絵留・・・愛してるよ」
あとは完成披露を待つだけ・・・その間、空が作ったラブドール「
通行人からも見えるように・・・。
いずれは絵留は量産されて社会に出て行くんだろう。
だけど完成披露会を待たないうちにヘヴンズ・ドアはいきなり倒産した。
せっかく頑張ってラブドールを作ったのに・・・。
で、空には会社からスズメの涙くらいの退職金が出た。
空は自分が作った「
気でなかった。
だから、このまま会社を去る気にはならなかった。
(きっと、会社の粗大ごみと一緒に処分されるんだろうな)
そこでせめて自分が作った「
ないか空は社長に交渉した。
どうせ、処分するつもりだし、西野君が作ったラブドールだから持って
帰ってもいいよって社長から承諾を貰った。
だから会社の軽トラを借りてウハウハで「
持って帰った。
そして絵留を展示してた時に着せてた服を脱がした。
「服なんか着せなくてもいいや・・・この部屋は僕しかいないんだし、それに
裸のほうが手取り早いし・・・(もちろん空はエッチのことを考えてる)」
そう思って改めて絵留を見た空。
「だめだ・・・できないや」
本来ラブドールとはセックスを擬似的に楽しむための人形なんだけど
空は自分が作ったラブドールをとてもセックスの道具としては扱えなかった。
そして「
風呂から出た空は一息つくと、さあ寝るかって思って「
なにげに・・・
「おやすみ」
って言った。
そしたら
「おやすみなさい」
って「
つづく。
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