自衛隊群馬地方協力本部の記事について。

 https://www.mod.go.jp/pco/gunma/pco_news/kouhousitu/kouhou230913.html

『航空自衛隊「百里基地」取材研修 2023』

 自衛隊群馬地方協力本部


 今回の作品では、前回のエピソードでも取り扱ったこちらの資料を元に、新しく判明したことを書き出していこうと思います。


 まず、ここに登場した基地警備教導隊の隊員たちは、右の太ももの付け根に拳銃ホルスターを付けていました。


 これは、自衛隊で採用されている通常の9ミリ拳銃に見えます。


 特殊部隊の拳銃というのは特殊なものが使用されていることが多いですが、基地警備教導隊については、普通の拳銃を使用しているようです。(専門家が見ればまた違うのかもしれませんが、私にホルスターや拳銃の種類まで判別できるほどの知識はありません)


 余談ですが、航空自衛隊は9ミリけん銃と呼ばれる、賛否両論ある銃も保有しているのですが、こちらについては、この記事では確認できませんでした。(というか、本格的に使っている資料を見たことがないです。もしこの銃について知っていることがあったら、ぜひ教えてください)


 そして、彼らの手にあるのは我らが戦後日本初の国産小銃、64式小銃です。これも賛否両論ある銃なので不安に思っている方も多いと思いますが、まあ弾は出るので安心してください。


 ちょっとセレクターが近接戦闘向きじゃないのと、よく部品が落っこちるのと、引き金が引きにくいだけです。


 つまり、イギリス軍が昔採用していたブルパップ方式の小銃鈍器よりはマシです。


 話を戻しましょう。


 まず私が驚いたのが、彼らが被っているのがヘルメット(88式鉄帽)ではなく、航空自衛隊迷彩のブーニーハットだったという点です。


 全員が同じものを被っていたので、私物ではないと思います。おそらく隊員全員に支給されている物でしょう。


 ヘルメットではなく帽子を被ると防御力が下がってしまいそうですが、実はヘルメットにもデメリットがあります。


 射撃の際、頭に重たいヘルメットを被っていると、命中制度が下がってしまうのです。(なので狙撃手はヘルメットを嫌い、帽子をかぶっていることが多いです)


 そもそもヘルメットというのは、砲弾の破片などを防ぐものであって、弾丸を防ぐことはできません。


 主な敵が少数の特殊部隊であるために砲撃を受ける可能性の少ない基地警備隊では、射撃の精度を上げるためヘルメットではなくブーニーハットを使用しているのかもしれません。(普通にヘルメットをかぶっている写真もたくさんあるので、断定はできません)


 もちろん、単純に学生向けのイベントだからヘルメットを被っていなかっただけという可能性もあります。


 もう一つ驚いたのが、基地警備隊員のほぼ全員が、米軍の物によく似たサングラスをしていたという点です。


 戦闘員にとって、目を守ることの意味は大きいです。


 アメリカ軍の兵士に至ってはサングラスの着用を推奨されていたりもするほど、太陽の光や粉塵から目を守ることは重要です。(ちなみに米兵のサングラスは防弾仕様になっていたりします)


 ですが、例えば陸上自衛隊においてはそもそもサングラスの着用が禁止となっていたりと、自衛隊においてサングラスはあまり普及していません。


 ですが航空自衛隊は、最も新しい組織であるということも影響してか、個人装備については陸海自衛隊に比べて進んでいることで知られています。


 基地警備隊の中でも特に優れた練度を誇る基地警備教導隊では、隊員の目にも気を遣っているのでしょう。


 実際、視力は戦闘員の能力を左右する重要な要素です。


 皆さんも、目は大切にしてください。



 最後に、これだけの重要な資料を公開してくれた群馬地方協力本部の皆様へ。


 本当に、ありがとうございました。

 


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

航空自衛隊、基地警備隊の実力 曇空 鈍縒 @sora2021

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ