第20話 炎の布

巫女は宝物庫から取り出してきた黒塗りの箱を開ける。

「これは炎の布です。あなたに炎の加護を与えます」

巫女は沈痛な面持ちで言う。彼女は突如世界を区切り始めた鬼神に俺が勝てるとは思っていない。人を死地に送る罪悪感が彼女を苦しめている。分断の鬼神が作った世界の果ての向こう側は、見えていても行くことができない。鬼神の対になる統合の一族の戦士である俺は、それを壊すべくできたての境界へ向かう。


有馬 礼さんへのお題は、

【炎の布】、【できたての】、【世界の果て】です!

予備:【隣の家】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る