第19話「けれど」
~だけれど、とか、「そう思うけれども」とか、「けれど」という言葉遣い、とても素敵だと思う。
たいていの人は「だけど」という言い方をして、「れ」を省略する。それに慣れすぎてしまって、「けれど」という文章を見かけると、ゾクッとする。それほどにこの言葉遣い好きだ。
今日、芥川賞作家の川上未映子さんのエッセイを読んでいたら、頻繁に「けれど」が出てきて、嬉しくなった。とくに女性がこの言葉遣いをすると、とても上品に感じる。一種の「フェチ」だろうか。
最初、この言葉にドキッとしたのは、作家の西尾維新さんの「化物語」を読んだときだ。主人公をはじめ、登場する女性キャラが頻繁に「けれど」を使用する。ああ、いいなぁと思った。本当に上品に感じる。
だからと言って自分で「けれど」を使うかというと、全く使わない。なんだか使うと照れるのである。自分で使うと気取っている気がしてどうも使えない。
文章で「けれど」を使うことが似合う人、できればそういう人になりたい。
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