第6話「93歳の新聞記者」
昨日買ったBlu-rayレコーダーでさっそく録画してBlu-rayディスクにダビングした。このドキュメントなかなかよかったので、永久保存版かな。
NHKドキュメント「93歳の新聞記者」、「週刊とうきょう」というローカル紙、東京都中野区周辺の記事を50年書き続ける、涌井友子さんの物語。
涌井さん、戦争を経験して、いかに新聞が嘘を書くと恐ろしいことになるか身に染みた。嘘ばかりの大本営発表に騙された子供時代。もうそんな時代がこないようにと、わが身に言い聞かせながら、今日も記事を書く。
涌井さん、基本、取材はバスや電車で移動して、それからは全て徒歩。一日1万歩以上歩く日もあるという。すごい93歳だ。
とにかく、はきはきと物事を語り、信念も確固たるものがある。「誰にも肩入れしないように公平に書く」が信条。
ある時、取材先の会社の社長が怒鳴り込んできて、「俺の会社の悪口を書きやがって」とかなり怒り出した。
その経験をしてから、涌井さん、物を書くということの恐ろしさを痛感する。一言会社の悪口を書けば、その会社がつぶれて、社員が路頭に迷うこともある。
それからというもの、涌井さんの信条は公正に公平に書くということ。
次女の久美子さんがパソコンで原稿を入力する作業をする。そして、校正になんと四回もかける。誤字脱字を見逃さず、ミスを極力減らす。う~ん、プロの技だ。
記者であった旦那さんが54歳で亡くなってから、記者の仕事を引き継いだ。
夫が好きだったから続けられたという。
本当に真面目で一途な生き方、そんな涌井さんに古き良き日本人の姿を見た。
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