第九話【六月二十四日(土) 相馬蒼太】への応援コメント
完結まで読ませていただきました。
感想を読む方々へ、ネタバレを含むためご注意ください。
まず『これはミステリなのか』に関して、ジャンルにすると『恋愛寄り』です。
が、ここからはあくまでも『ミステリ』作品として読んだ感想となります。
作品の文章力や雰囲気作りはかなりしっかりと出来ており、読みやすくて良いと思います。
文章に気になる点はあまり感じられなかったように思えますので、作者様の実力は確かに高いと言えます。そこは自信を持って次作以降も描き上げて欲しいです。
ミステリとして読み上げた感想としましては、やはり『大袈裟』なのです。
兄が妹にマチアプの危険を教えるためにやった。
結論だけ言うとこれだけのように思えてしまいます。
途中から読者側に『瀬川が犯人なんじゃないか』と匂わせる展開は良いとは思いますが、その匂わせを展開自体で示してしまっているというのがあまり良くありません。強引でも良かったので推理させるための材料を読者に開示するべきでした。
この点は作品自体が途中から犯人当てを放棄したと捉えかねません。
実際、主人公は犯人当てを放棄したように思えます。
これは作品自体に緊張感が生まれていないため、キャラがどうしてもこう動いてしまうのだと考えられます。
兄の免許証が盗撮されたかもしれない。
なりすましされた。
けど、別に実害はない。
普通に会話も通じる。
これだと緊張感が生まれないのも当然です。
となるとキャラが動く際にもその緊張感の無さは現れてしまいます。
死んだはずの兄から連絡が来た。
例えばですが、これだけで物語に緊張感が生まれるのです。読者側にも「どういうこと?」という疑問を植え付けられます。
こうなると犯人探しにも『もしかすると兄の死に関係した人なのかも』という大きな意味を持たせることが出来るのです。となれば、必然的に主人公側は絶対に犯人を暴かなければという意思が生まれます。
今作品においてはそのような意思が小さいのです。
どうしても犯人を暴かなければならない。
ではなく、
何となく気になるから探して見よう。
になってしまっているのです。
これでは読者側も犯人についてあまり気にならなくなってしまいます。
あまり長々と書きすぎても良くないと思いますので総括を。
ミステリとして描くか、恋愛として描くか。キャラを生かすか殺すか。
ここを中途半端に迷ってしまうとどっちつかずな作品になってしまいますので、思い切って描いて欲しかったです。
前述した通り、作者様の実力はかなり高いですので、もっと様々な作品に触れて自分がどういう作品を描きたいかを固めれば絶対に素敵な作品が描けると確信できますので、今後の活躍を期待しています。
作者からの返信
遍 ココさん 真摯な感想をありがとうございます。
何度も読み返し、今後参考にしていきます。
>>作品自体に緊張感が生まれていないため~
確かにそうですね。なりすましを探すのに、必然性や差し迫ったものがありませんでした。
もう少し、実害(窃盗など)を出しておけばよかったです。
おっしゃるとおり、動機付けも薄かったですね。
>>ここを中途半端に迷ってしまうと~
はい。迷いました笑
もともとミステリー関係の公募に出したもので、ミステリー要素入れたんですが恋愛も入れて、どっちつかずになってしまいました。
思い切りは本当に大切ですね……
私の文章力を褒めていただき、恐れ入ります……!
今はまさに、自分が何のジャンルに向いているのか書きたいのか、模索して試行錯誤している時期です💦
人間関係を書いたり、描写で瞬間の再現したりしたいと思ってはいるので、そういうテーマが活かせるものを探します。
他の作品を読んだり、自己分析を重ねて、よりよいものを書けるように積み重ねていきたいです。
丁寧に拙作を読んでくださり、誠にありがとうございました。大変励みになります。
また機会がありましたら、私の作品を読んでいただければ幸いです。
第二話【六月十日(土) 相馬葵】への応援コメント
企画への参加ありがとうございます。
私自身、ミステリという分野が最も好きなため、個人的興味もあり読ませていただきました。
2話時点であるため感想や気になった点を上げるというのは早すぎるかと思いますので一通り呼んでからしっかりと書きたいと思います。
現時点での更新分までを読み、ミステリ作品の導入としては上手く出来ているかと思います。
起承転結をしっかりと意識して描かれていることがわかる丁寧な導入だと感じられるため読みやすそうな印象があります。
以下気になった点。
現状『なりすまし』被害に遭ったというだけになっているのです。無論、免許証を無断で使用された可能性があるというのは現実的に考えればかなり危ういことなのですが、ミステリにおいて『なりすましされただけ』であるのは弱いと感じてしまいます。
なおかつ、現状被害と言えるものも『兄さんが免許証を盗まれた可能性がある』と言うだけです。
ですので、ここまでの感想としては小さい話を大袈裟に描いているというものになってしまいます。
当然、これは今後の展開次第でどうとでもなるため無視していただいて構いません。
長々と失礼いたしました。
今後の展開を待ち、再度感想を書きたいと思います。
重ねてになりますが、企画への参加ありがとうございました。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます! ミステリに詳しい方に読んでいただけて、とても参考になります。
起承転結を自分なりに意識し、読みやすさやにはこだわっていたので、とても嬉しいです。
展開が弱かったり、小さい話を大袈裟に、全くその通りですね。これは私の作品全般の課題なので、もっと勇気をもって動かさないといけないなあと思います。今後展開でどうなるか、それはまた判断していただければ…
ちょっとだけ結末に触れますと、正直なところ、「ジャンルとしてこれはミステリなのか?」と疑問に思っています。ミステリを書くつもりが、別ジャンルになったのではないか?と。
ミステリは初書きで至らない部分もありますが、今後の展開もぜひ読んでいただければ幸いです。
いえいえ、こちらこそ素敵な企画を立ち上げていただきありがとうございました!!またよろしくお願いしますm(__)m
編集済
第二話【六月十日(土) 相馬葵】への応援コメント
「ここがいい! こうした方がいい! 感想合戦」から来ました。文章力高いですね。だけどねえ、ここってラノベしか読まれないんですよ。もうここまで来ると純文学と大衆文芸の間にある作品ですが正直言ってこの分野って「なろう」や「カクヨム」では一番読まれない。「俺ツエー・チート・ハーレム・異世界転生・悪役令嬢・溺愛・聖女」の世界なんですよ。だから私★入れました。
一つ考えられることはもう純文芸の雑誌に投稿したり文芸フリマなどに参加するしかない。正直なろうやカクヨムとは関わらない方がいい。
レベル高いんですよ。文章力も、表現力も。でもここに居る人たちは基本ゲーム世界を求めてる「中年」のおっさん・おばさんなんです。だからこういうのは読まれない。
これが感想かな。悲しいな。
※「ここがいい! こうした方がいい! 感想合戦」参加作品『暗黒龍の渇望』
作者からの返信
らんたさん、率直なご感想および評価をありがとうございます!
文章力や表現力が高いと評価していただいたのは、素直に嬉しいです。
おっしゃる通り、サイトによって特色がありますが、評価されないとしたらまだまだ私の力量が足りないのだと思います。(この作品はある賞に応募して落選し、カクヨムに投稿したものになります)
賞に応募するのは別個で続けるとして、そのうちカクヨムに特化したジャンルにも挑戦したいなあ~と思いました。そういったものを読むのは、嫌いではないですし、カクヨムは好きなので。
ありがとうございました!
らんたさんの作品も、後ほど読ませていただきます!
第九話【六月二十四日(土) 相馬蒼太】への応援コメント
コメント失礼します!
文章がとても読みやすく、するすると読んでしまいました。羨ましい文章力〜!
大事に育てられたヒロインさんが、自己肯定感低めの所から、外の世界に興味を持って羽ばたいていく姿。結果的に兄の思い通りになりませんでしたが、良かったのでは……と思ってしまいました。
それにしても兄よ……ジャイアン過ぎるのでは! 気付いて、人として成長してくれると良いのですが。
そして当て馬にされた彼も少し不憫なので、どうにか幸せを掴んだ欲しいものです。
素敵な物語を読ませて下さり、ありがとうございました!
作者からの返信
ロマ子さん、コメントありがとうございます!!
するすると読んでいただいて、とてもうれしいです。
葵が兄の庇護から離れて、羽ばたいていくのは私はハピエンだなと思っています。(ラストシーンが書きたくて、この話を書いていました)
兄はきっと渾名がジャイアンです笑 気づいてほしいですね……
当て馬にしてしまった彼なら、きっとすぐいい相手が見つかるはずです👌
こちらこそ、読んでいただきありがとうございました!