先輩と寝るまで
チーズ餃子
第1話 先輩との出会い
これは僕が大学院を終えて新社会人として初めて会社で働いていた頃の話。
僕は昔から世界を飛び回る仕事を夢見ていた。
大学院を修了して就職活動を開始すると、すぐに希望の会社から内定をいただいた。
学部卒ではきっと落ちていただろうと思うと、本当に良かった。
さらに運がいいことに、希望していた海外事業部に配属され、入社初日からワクワクしながら出社した。
海外事業部は男性の方が多く、女性は少なかったが、その数少ない女性の大半は美人だった。
僕は当時彼女はいなかった。
最後に付き合っていた韓国人女性に遠距離の末に浮気され、精神的に傷つきつつ、マッチングアプリでカジュアルデートをするのがやっとだった。
とはいえ、彼女が欲しくないわけではなかった。
うまくお付き合いに発展させることができていなかったものの、彼女はほしかった。
早く幸せになって浮気した元カノに見せつけたいという思いすらあった。
初めての社会人、その日はドキドキしながら出社した。
扉を開けて辺りを見回すと男性が多かったものの、女性も一定数いた。しかも先輩女性は美人ばかり。
社内恋愛も少なくないと聞いて、ワクワクドキドキするようになった。
初日は数人の同期と共にオリエンテーションを受けて終わり、自分の配属先へは簡単な挨拶だけで終わってしまった。
その時に気になった美女の1人が、後に一緒に寝ることになる先輩、岡本さんだった。
しかし、岡本さんは若く見えるとはいえ、世代が違うことは明らかだった。
だから当時、むしろ気になっていたのは歳の近そうな先輩、本田さんだった。
入社2日目、本田さんと仲良くなりたいというドキドキした気持ちを抱えつつ出勤した。
またまた運が良く、僕の座席は本田さんの目の前。
そして僕の席の隣には岡本さんがいた。
「僕くんと一緒に組む岡本です。よろしくお願いします。」
岡本さんはぷりっとした赤い唇が特徴的で、大きな目に誰が見てもわかる大きめの胸、そして綺麗な形をしたお尻が印象的だった。
加えて職場にいる時はポニーテールにしていて、この日もポニーテールだった。
優しい口調で感じの良い印象だった。
綺麗な人だなあ…!こんな人と一緒に仕事ができるなんて最高だ!そしてあわよくば本田さんと仲良くなりたい!いや……なる!絶対に彼女をつくりたいんだから、受け身にばかりなっていてはダメだ!頑張るぞ!
僕の一方的な本田さんへの興味関心が高まりつつある中で、僕と岡本さんとの物語は始まったのであった。
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