【序文】なぜ今、田舎暮らしなのか?
こんにちわ深川我無です。
東日本大震災以降、日本は地方移住ブームですね。
一時期かなり下火になったように感じましたが(私の住む地域は新規移住者が減りました)、今、再びブームが再燃しているような気がします。
ではなぜ今、再び「移住ブーム」なのか?
一つは例の感染症があるでしょう。
度々列島を襲う、大きな地震の影響もあるでしょう。
巷に溢れる陰謀論も影響して、都会が孕む潜在的リスクが再注目されたこともあるでしょう。
陰謀論の真偽や是非をここで論じることはいたしません。
重要なのは陰謀の真偽より都会の孕む潜在的なリスクの方でしょう。
そのメリット・デメリットを吟味し自分の意志で何処に住むかを選ぶことが重要です。
しかしながら本作で書く移住は、上記のような環境や状況の変化に対処するという「受動的」な移住ではありません。
能動的な目的意識をもって行う移住。
とりわけ「小説を書くために移住する」というテーマで書いていきます。
小説を自由に書き続けることが出来る環境、状況、社会を後押しするために、小説家の田舎暮らしをおすすめしたいというのが、本作の骨子になります。
WEB小説を取り巻く状況も、日本の経済状況も、世界情勢も、随分きな臭くなってきました。
日本の様々な財産が、いつの間にか日本の所有物ではなくなってきています。
日本人が日本の豊かさを享受することが出来なくなってきています。
水資源、観光資源、和牛や海産物などは、どんどん値段が上がってますよね?
そして知的財産です。
文学や漫画だけではなく、ラノベもライト文芸も日本の知的財産です。
日本のサブカル文化は、日本に外貨を運ぶ主産業であり、日本人が生み出した独自のカルチャーです。
しかし外資の日本企業乗っ取り作戦と、それを加速させる日本の政策の中で、今、業界は危機に瀕しているように感じます。
どんどん利益が外資に吸われて、販売益が目減りしています。
そうなれば、作家の手取りが減っていきます。
サブカル文化は衰退し、書き手も減り、結局莫大な資本が投入された海外由来のエンタメに淘汰されてしまうでしょう。
それは寂しすぎる。
悲しすぎる。
深川の作家田舎移住作戦は、そんな大きな流れに立ち向かうための、小さな抵抗運動でもあったりします。
今ならまだ間に合うかもしれません。
しかし時間がたつにつれてどんどん取れる選択肢は減っていきます。
動くなら今です。
皆様がとる行動の一つの案として、本作が何かの足しになりますように。
一人でも多くの人が豊かな小説ライフを送り、名作を生み出し、小説業界が盛り上がりますように。
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