救急車を呼ぶかどうか迷ったら

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救急車を呼ぶかどうか迷ったら

救急車を呼ぶかどうか迷った時に、相談できるところがあります。それが#7119。子どもの場合には、#8000。地域の救急相談センター(地域によって名称は異なります)につながります。#7119が使える地域と使えない地域があり、使えるのは以下の地域です(2024年6月時点、総務省消防庁HPより)。


北海道の一部地域(札幌市・石狩市・当別町・新篠津村・島牧村・南幌町・栗山町・岩見沢市・京極町/いずれも24時間対応)

宮城県(全域/平日19時~8時、土曜14時~8時、日曜・祝日8時~8時)

山形県(全域/18時~8時)

福島県(全域/24時間対応)

茨城県(全域/24時間対応)

栃木県(全域/平日16時~10時、土日祝日10時~10時)

埼玉県(全域/24時間対応)

千葉県(全域/平日土曜18時~8時、日曜・祝日9時~8時)

東京都(全域/24時間対応)

神奈川県(横浜市内のみ/24時間対応)

新潟県(全域/18時~8時、GWおよび年末年始は24時間対応)

富山県(全域/平日19時~9時、土曜13時~9時、日曜・祝日9時~9時)

山梨県(全域/24時間対応)

長野県(全域/平日19時~8時、土日祝および年末年始は24時間対応)

岐阜県(全域/24時間対応)

京都府(全域/24時間対応)

大阪府(全域/24時間対応)

兵庫県(神戸市・姫路市・芦屋市/24時間対応)

奈良県(全域/24時間対応)

和歌山県(田辺市・上冨田町/24時間対応)

鳥取県(全域/24時間対応)

広島県(庄原市と大崎上島町を除く県内全域/24時間対応)

岡山県(井原市・笠岡市/24時間対応)

山口県(萩市・阿武町を除く県内全域/24時間対応)

徳島県(全域/月~土18時~8時、日曜・祝日・年末年始は24時間対応)

香川県(全域/19時~8時)

愛媛県(全域/24時間対応)

高知県(全域/24時間対応)

福岡県(全域/24時間対応)

熊本県(全域/19時~8時)


これ以外の地域でも、導入が検討されている地域があり、今後拡大していくことが予想されます。また、消防庁より、全国で利用できるアプリ(全国版救急受診アプリ :愛称「Q助」)が公開されています(Web版も利用可能)。


電話の対応人数は限られていますので、繋がるまで少し時間が掛かるかもしれません(私は深夜、5分程度掛かりました)。


症状や住所、年齢等を聞かれた後、治療方法や救急要請が必要か否かの判断を相談できます。


以下、私の体験談を簡単にまとめます。


カップスープ(熱湯)を誤ってこぼし、足首~足の甲、足の小指にわたる範囲を火傷。すぐに冷水シャワーで冷却を開始、30分程度冷却(この時点で水ぶくれ、足の甲の皮が剥ける、足の小指の水ぶくれが破ける)。その後、保冷剤を患部に直当て(後で、やらない方が良いことを知りました)。この時点で冷却していないとかなり痛かったため、翌朝に病院へ行くことを決意。ただ、深夜で受診まで時間が掛かる上、痛みも酷かったため受診までどのように処置をすれば良いかを相談したく、#7119へ連絡。住所、名前、年齢、受傷状況を質問に答える形で説明し、翌朝受診するつもりであることも説明。受診までの治療方法を尋ねたいと相談したところ、「救急車の要請の必要性を検討したところ、要請をした方が良い状況だと判断します」とのこと。それでも救急車を呼ぶほどではないのではないか、との考えがあったため地域の消防署に「#7119に相談したところ救急車を呼んだ方が良いと言われたのですが、そこまでではないかと思い……」と話したところ、「#7119に相談済みでしたら、119に掛けて下さい」と言われ119番通報。119番でも同様に#7119に相談済みでしたらためらわずに救急車を呼んで下さい、と伝えられて救急車を要請。電話後、10分足らずで救急車到着。隊員の方々に状況を説明し患部を診ていただいたところ、その場で追加の応急処置をすれば翌朝の受診で大丈夫とのことで搬送はされず。最後に「この程度で呼んでしまってすみません」と言ったところ、「ちゃんと必要性を検討した上での要請ですから、適切ですよ」とお声がけいただきました。

すぐに応急処置をしていただいたお陰で、受診した結果大事には至らず2週間程度で治るとのことでした(通院は必要、現在治療中)。


電話しての感想は、「#7119に相談して良かったな」ということです。救急車の要請は自分では全く考えていませんでしたが、自己判断で過ごしていたらもっと悪化していたかもしれません。結果的に救急搬送はされませんでしたが、その場で追加の処置をしていただけたのは本当にありがたかったです(隊員の方々に直に診ていただいて大丈夫と言って貰えて精神的にも楽になりました)。また「この程度で救急車を呼ぶのは……」と思っていたのですが、電話口でも隊員の方々にも「#7119に相談して必要と言われたのであれば、結果的に救急搬送が不要だっただけで適切な利用ですよ」と言われました。貴重なリソースを割いていただくのは申し訳ないと思い救急車の要請を躊躇っていましたが、今後は相談した上で必要と言われたのであればもう少し躊躇わずに利用しても良いのかな、と思いました。


という訳で、実体験を交えて、#7119について軽く紹介してみました。まだ未導入の地域がありますが、素人では救急車の要請を判断するのは難しいケースも多いかと思いますので、この様な相談できる場所があることは本当にありがたいと感じます。#7119が、いちはやく全国に広がることを願います。

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