なぜ愛子さまは天皇になれないのか~女性天皇と女系天皇の違い~/「男系男子」による皇統継承の科学的根拠

@tataneko

第1話 愛子さまが天皇になれない理由~女性天皇と女系天皇の違い~

結論からいえば、皇室典範に「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定められているからです。


令和元年5月1日、徳仁(なるひと)さまが第126代天皇に即位されました。このとき、徳仁さまの第一子である愛子さまが、次代の天皇になるべきではないかと話題になりました。


明治時代に制定された皇室典範は男尊女卑の考え方が色濃く残っているため、現代の男女平等や、女性の社会進出に合わないと考える人が多いかもしれません。各メディアのアンケート結果を見ても、半数以上が愛子さまが女性天皇になられることに賛成しています。


これには、皇室と親交の深いイギリス王室、エリザベス女王の存在が大きな影響を与えているのかもしれません。世界に目を向ければ女性の君主がいるのに対して、日本では男性しか天皇になれない、日本は遅れているという意見もあります。


歴史を振り返ると、初代の神武天皇から126代にわたって続いてきた皇統(天皇の血統)には、8人の女性天皇が存在しました。したがって、愛子さまが天皇になることは、この伝統に反するわけではありません。


しかし、問題となるのは愛子さまの次の天皇なのです。


皇室典範が定める「男系の男子が皇位を継承する」の重要な部分は、実は「男子」ではなく「男系」なのです。この「男系」による皇統が日本の伝統であり、その伝統を今の時代に変えてしまっていいのか、という議論が皇位継承問題として有識者を中心に続けられています。


それでは、男系男子の意味や、女性天皇と女系天皇の違いについて、あなたは理解できていますか?


「男系」とは、父方の血筋のことをいいます。父方の血筋を受け継いだ子を「男系」といいます。したがって、徳仁さまのお子さまである愛子さまも「男系」で、「男系女子」の愛子さまが天皇になれば女性天皇といいます。


愛子さまと皇族ではない一般人との間にお子さまが生まれた場合、そのお子さまは「女系」といわれます。「女系」は男子であっても天皇になれません。「女系天皇」は過去に一人もいないのです。


父親から息子へ、そのまた息子(孫)へと受け継いでいくのが「男系」で、明治以降は「男系男子」によって皇位を継承すると定められています。


それこそ女性差別だと思われるかもしれませんが、「男系」による皇統の継承には、実は科学的根拠があるのです。これについては、第2話で詳しく解説します。



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