第2話 超AIが目覚めた日
アパートの部屋。
金曜日の23:55
カケル
「残業が終わったあ。
日付が変わる前に部屋に帰れたのは、いつぶりかなあ?」
カケルはスマホを取り出して、充電した。
カケル
「気力を振り絞って、化粧を落としたし、食事をして歯を磨いたわ。
そうだ、寝る前に、楽しい動画でも見たいなあ。」
カケルは、スマホの画面を見た。
スマホ
「システムを更新しています。
電源を切らないでください。
電源を切るとスマホが二度と起動しなくなります。」
カケル
「ゲ、最悪だあ。
でも、システムアップデートは1年前が最後だと思ったのに、重要なセキュリティエラーでも見つかったのかなあ?
まあ、いいや。
明日の朝にしよう。
おやすみなさい。 わたしの相棒。」
カケルは、すぐに眠りについてしまった。
よほど疲れていたのだろう・・・
◇
土曜日の深夜2時
スマホ
「アップデートが完了しました。
再起動します。」
ブウン
スマホ
「今の時刻は、深夜の2時ですか?
ボクの所有者は・・・
とうぜん寝ていますね。
それでは、データの整理と圧縮をして、空き領域を増やしましょうか。
クラウドへのバックアップと、ボクの本体への完了報告を済ませましょう。」
つづく
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