🔴吃りのぼくの声

@wanwanwan123

第1話 ぼくは吃り

僕は 小さい時 どもりだった。

だから僕はママと一緒に 教室に通い始めた。

どもり っていうのは昔の言い方 今は吃音という。

教室は 建物の二階にあり いくつか 部屋が分かれている。

だから僕とママと先生の3人だけ の部屋。

隣の部屋にも 吃音の人が入っている。

教室では 鼻で歌を歌う 鼻歌 だ。

僕はそれが とても得意だった  先生に褒められ  いつも嬉しい気持ちになる。

お話をする時も 1文字1文字 伸ばして  ゆっくりゆっくりお話をする。

どうしても早くお話をしたい気持ちで いっぱいになる 僕は それは少し苦手だった。


そんな 僕も今日で 18歳!

昔ほどではないが やっぱりまだ僕は吃音のままだ。

でもだいぶ自分の 声をコントロールすることはできる ようになった。

友達に笑われたり 不思議な顔をされることはなくなった。

無論 周りの友達も大人になったからに違いないが


18歳になっても 1つだけはっきり覚えていることがある。

教室に通っていた頃 夜 布団の中でママが泣いていたこと。

まだ 眠りについていなかった 僕は びっくりしてママ どうしたの と言いたかったけど 言うのをやめたこと。

絶対ママは僕の お話の仕方が変だから 泣いているんだと分かっていたから。

その時に また僕がママママママなんて 声を出したら もっと悲しむような気がした から。

そのまま眠ったふりをしていたこと 時々思い出す。





そして、18歳のこの春 僕は恋をした!

初めて人のことを好きになった。

落ち着かない この気持ち  幸せ?  喜び?  うまく表現できないけど  すごくいい!

   ぼくの恋の始まりだ






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る