TSしてゲームに参加したらいつのまにか最強に?

トレン

第1話 新しいゲーム

「ハハハ、体の調子は最悪だが気分は最高潮だ!!!」

とハイテンションになり大声を出して俺は笑ってた。

今日は覇権を握っていたVRMMO会社の最新作が発売された日であり、俺は,,,いや俺たちゲーマーはこの日をずっと待ち望んでいたのだ!

「お兄は体調を治すまでゲームは禁止だからね」

「えっ?」

突然部屋に入ってきた妹にびっくりして素っ頓狂な声を出してしまったが先ほど妹が放った言葉を思い出す。ん?禁止???

その言葉を思い出し突然のことに口をぽかーんと開けていると、妹がVRMMOの世界に入るためのギアに関するすべての物を集め俺の部屋から出ようとしているではないか!

「ちょちょちょっと待t...」

俺がベットの上から言葉を発するが言い終わる前に妹はすぐに部屋を出て行った。

まじか......今日がどんな日なのか、当然妹も知っているわけで...

鬼畜ぅ!悪魔ぁ!それでも人間か!!!と喚いているとゆっくり部屋の扉が開く

「体調管理もできない人にゲームなんてさせません。」

まるでゴミムシを見るような目で放たれたその言葉は俺を静かにさせるのに十分な威力だった。決して俺の心が脆いわけじゃないが、明日やるか...うん。

夏休みということもありまだ時間は正午を少し過ぎたぐらいで外は眩しい、ちなみに新作である「バルス」のゲームサービス開始は2時からになっている、何かの不具合で遅れてしまえと邪念を送っておく。本来ならこんな昼間から眠いはずないが風邪をひいていることや夏休み特有の昼夜逆転生活の結果、俺はすぐに眠りについたのだった。



「ん...」

なんだがものすごく良く寝れた気がする。こんなにぐっすり眠ったのはいつぶりだろうか、と思いながらまだ重い瞼を開くことができず暗闇の中でベッドに置いたはずの眼鏡を取ろうとする。だが、眼鏡を置いたはずの場所になかなか手が届かない。

重い瞼がようやく開き、眼鏡探しを再開しようとしたところで違和感に気づく、俺の視界の中にある銀色の長い髪とTシャツから辛うじて出ているちいさい手の存在に。











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