20240626-1

 夫と一緒に息子の保育参観に行ってきた。

 これは「普段の保育所での様子を見てもらおう」というものであり、息子が遊んでいる様子を間近で見させてもらった。

 息子は五歳。ひまわり組。保育所では最年長のクラスである。

 以前からりんごちゃん(仮名)という女の子と仲がいいことは知っており、今日も登所すると早速りんごちゃんに手を引かれて、息子は神経衰弱を始めた。子供たちによって使い込まれたトランプは汚れて曲がっていた。息子もりんごちゃんも物凄いスピードでトランプをめくっていく。五歳児の記憶力をなめてはいけない。かなり正確に当てていく。見事だった。

 それから、お歌を歌い、夏祭りのおばけやしきを作るグループ決めが行われた。おばけはトイレの花子さん、からかさおばけ、雪女、ようかいドラゴンである。最初の三つはともかく最後はよくわからないのだがこれが五歳児たちの発想だ。

 四つのうち、どれでも好きなグループに入っていいということで、息子を見守っていたら、りんごちゃんに引っ張られて雪女のところに入った。本当にそれでいいの、と保育士さんに聞かれて頷く息子。おそらく何でもよかったのだろう。親の勘。

 そしてまずは雪玉を作ることにした五歳児たち。息子はセロハンテープを使うのが得意なため綿を画用紙の中に入れて丸めてひっつけるのはお手の物だった。

 それが終わったら遊戯室(まあ、ピアノが置いてあるだだっ広い部屋だ)に行き、ドッヂボールと簡単なリズム遊び。家では暴君の息子が行儀よく保育士さんの指示に従っているので「集団やと違うんやな……」と息子の社会での様子がよくわかった一コマであった。

 息子が給食を食べている間に担任の保育士さんと少しだけ懇談。この時点で腹が減りタバコが吸いたくなっていたのだがそれを顔に出さないようにして話し合う。子供は親の付属物でもトロフィーでも何でもないわけだが、褒められると嬉しいもので、「真面目で優しくて思いやりがある」と評されてつい笑顔がこぼれてしまった。

 今日は夫も仕事を休んでいるため、給食が終われば帰宅である。しかし、息子はりんごちゃんと神経衰弱をする約束をしてしまっていたみたいで、もう帰ることを息子が告げに行くとりんごちゃんは拗ねてしまった。また今度やろうと言っておいでと促して、とりあえずはバイバイできたようだ。

 帰りにコンビニに寄り、私と夫の昼食を調達し、それからは思い思いの午後を過ごしている。夫は昼寝。息子はマインクラフト。私は「誰ソ彼ホテル」。

 私を姉貴と呼んでくるのでじゃあ妹分だなとお付き合いさせてもらっている紫陽凜さんがハマっているスマホゲームであり、彼女のオススメでクリアした「ウーユリーフの処方箋」も良かったので、ほな間違いないやろと思って「誰ソ彼ホテル」も始めたわけだが、確かに面白いね。二章が終わったところ。アニメ化も決定したのでもしよければこの機会にあなたもいかがですか。

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