第4話 烏の濡羽色



薄暮時


鈍色の空から

罰を受けているの


と、尋ねると

驚いた顔をして


褒美をもらっているんだよ


と、ちいさく笑った君の


長い睫毛から

名残惜しそうに落ちていく

雨の一粒は


調律されることを選ばず

答えを閉じ込めたまま


他の440らの中に

紛れて行方を眩ますんだ

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