童詩集『colors』

雨宮テウ

白馬姫

私が知ってるあの人は


脆く、気高く

濃密で、儚く


柔軟でありながら真のすっとした

王子様のように手を差し出し

いたいけなお姫様のように笑う


染まらない透明な心臓を

精一杯鼓動させて

舞うように歩き


香りだけそっと残して

自身はもう色の中に溶けて消えてしまう


そういう人だ。


一つ言い忘れた。


彼女は愛に満ち溢れている。


------------------------------

描く人

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る