童詩集『colors』
雨宮テウ
白馬姫
私が知ってるあの人は
脆く、気高く
濃密で、儚く
柔軟でありながら真のすっとした
王子様のように手を差し出し
いたいけなお姫様のように笑う
染まらない透明な心臓を
精一杯鼓動させて
舞うように歩き
香りだけそっと残して
自身はもう色の中に溶けて消えてしまう
そういう人だ。
一つ言い忘れた。
彼女は愛に満ち溢れている。
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