Seabed.

ゆ〜

Symphony hall

海に行こうと思った。


疲れちゃってさ。


あっ、でも死にたいわけじゃない。


死ぬ勇気は出ないし。




星の見える日、


防波堤に座ってさ、ただ海を眺めるだけ。


どこまでも続くような海は


どこまでも続いていないんだ、って。


そんなふうに思いながら、自分を海底に落とす。


もちろん意識だけね?


海底のベッドは僕らを包む。


そしたら聴こえるのは、地上からの反響音。


まさに僕だけの海中音楽ホールみたいになる。


稀に聴こえるイルカの鳴き声が聴こえたラッキーだ。


どう?想像してる?


泡が光っていて星空みたいだね。


綺麗。




ほら、疲れていたこと、ちょっとは忘れられる。


またこの音を聴きたいなって思える。


そしたら、また今週も頑張れるよ


それじゃあ、ゆっくりしてね、



おやすみなさい

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