選別事変

わらびもち

第1章:選別の刻

第1話[能力事変]


時は2038.8/8

時刻15:27

我々人間は信じ難い光景に唖然としていた



我々人間が空を見上げると、空に亀裂が入り、空から大量の未確認生物が降ってくる

俗に言うモンスターというもの達なのだろう

だが降りてきたのはモンスターだけでは無い

『行くぞ!お前ら!』

複数の武装した人間たちも降ってき、モンスターと交戦する

ある兵士は飛んでいるドラゴンをぶった切ったり、ある兵士は拳で相手を殺していたり

中には珍しいからという理由で我々人間を拘束するという組織も産まれた

後にこの事件は[能力事変]と呼ばれるようになり、それに伴い我々人間は[デイル]と言う特殊能力を獲得する


そして[能力事変]より5年がたった現在

2人の少年少女がに向かい、モンスター討伐に向かう

とは、能力事変により生まれた時空の割れ目からモンスターが溢れ出すという空間である


火外 萃

彼は5年前能力事変により別世界からこの世界にやってきた男子

年齢:18


夜乱 美月

彼女は5年前の[能力事変]により親を失い、萃に助けてもらった少女

年齢:15


萃「美月、300m先

美月「りょーかい♪」

美月は慣れた手つきで発生したモンスターを撃つ

全て頭部に被弾させ、全て殺した

萃「相変わらず慣れてるね、割れ目駆除」

美月「まぁこれが仕事だからね、そんなこと言うなら萃の方が慣れてるんじゃない?というか悲しくないの?」

萃「何がだ?」

萃は表情ひとつ変えず、割れ目を直している

美月「ほら、萃も元はあっちの人間なわけじゃん?同じ世界にした人達が死んでも悲しくないのかなって」

萃「美月は殺したゴキブリとか虫に同情する?」

美月「絶対にしないね」

萃「そういうことだよ」

そして2人は割れ目を元の姿に戻し、封印を施す

すると割れ目から黒い煙が出てき、徐々に割れ目が元の空へと戻っていく

萃「よし、これで終わり、さて美月、帰ろうか」

萃が後ろを振り向くとそこに美月の姿はなかった

萃「美月!?」

美月?「ごめんごめん、ちょっとぶらぶらしてた」

異変に気づいた萃は腰に納刀していた刀を抜刀し、美月の姿をしたの首に刀を近づける

萃「答えろ、美月を何処へやった」

美月?「酷いなぁ、私は私だよ?」

萃「ちげぇよ、てめぇから別の″選別同盟″の魔力が流れてる」

美月の姿をしたナニかはこれ以上正体を隠せないと分かったのか、姿を表した

萃「やっぱのやつか」

???「にしてもよくわかったね、さっきの彼女は気づかなかったのに」

萃「美月をどうした」

???「まぁまぁ、そう焦んないで、彼女には眠ってもらった、それだけさ」

???「それと、早く彼女の元へ行くべきだと思うよ?彼女にはを思い出す魔法を施したからね、またね火外萃、いつかきっと君を手にいれる」

そして萃は奴の撤退を見る前に美月の元へ向かった


ー「どうして、どうして貴方を……しまったんだろう…」

お母さん…?なんでそんな事言うの…

私……ちゃんと……


萃「……き!…み…き!美月!」

美月「ッハ!?」

萃「良かった、無事みたいだな」

美月「なんか嫌な夢を見てた気がする…」

萃「今日はとりあえず帰ろう、仕事は終わったから」


こうして2人は帰って行った

そして既に、彼らの見える範囲で、は動き出していた、月が顔を隠すよりも早く

……「萃…近いうちに始まるよ」



が』

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選別事変 わらびもち @kureha0906

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