素直になれない男女の高校生が付き合うまでの話

暗黒神ゼブラ

どうして俺は素直になれないんだ

俺の名前は……俺がそう言おうととした時

「おい土方琇(ひじかたしゅう)授業終わりの点呼だぞ返事しろ!!」

「分かりましたよ先生」

そう俺の名前は土方琇。

この鳴咲東高校(なるざきひがしこうこう)に通っている高校生ニ年生だ。

今四時間目が終わったところだ……そう四時間が!!

昼ごはんの時間だ!!

俺がそう思いながらお弁当を開けていたら隣から葛城絵梨(かつらぎえり)の声が聞こえてきた……ちなみに絵梨は男だ。

絵梨がこの名前になったわけは……親が女の子が生まれて来た時の名前しか考えていなかったからだそうだ。

絵梨はよく言っている

「なあ琇俺さあ……面接の時どうしよう!? 面接官に絶対性別女だって思われるぞ!! 見た目こんなゴツいのに」

そう絵梨は身長百九十六センチ所属している部活はラグビー部だ。

俺はラグビー部に入らないかと誘われたが断った。

理由は……俺にそんな体力がねえからだよ!! もっと体力が欲しい!!

そう考えていたら突然前から秋月千紗(あきづきちさ)の声が聞こえてきた

「琇はどうせこんな貧相なものしか食べないんでしょ、せっせっかくだからこれあげるわよ琇辛いの好きでしょ……かっ勘違いしないでよ私が食べようと思って買ったけど買ったあとに辛い食べ物って気づいたのよ!!」

いやそんなわけあるか!?

商品に激辛担々麺辛さマックスってドーンって書いてあるのに気づかないわけないだろ!!

ほんと千紗は……可愛すぎんだろこんちくしょう!!

これで友達いない全くいないとか周りの見る目どうなったんだよ

……まあいない理由は周りのやつが千紗のことをまるで神のように扱っているから

例えばこうだ

「あぁぁぁぁ千紗様よ!! 今日もお美しい……ねえ沙羅やっぱり私たちじゃ千紗様と釣り合わないわよ……そもそも私たちが友達なんていうことすらおこがましいのよ……それに千紗様はお一人の方が輝いている!!」

みたいな感じが多い……うーんこれは神というより推しか?……まあどっちでもいいや

俺が友達に……というか付き合いてえよ千紗と!! でもこの気持ちは隠さないといけない……なぜなら俺は千紗の両親を……猫に変えてしまったから!! ってそうじゃねえ……ただ自分の気持ちを伝えるのが怖いだけの臆病者なだけだよ俺は!!

その時絵梨が

「勘違いしないでってセリフ現実で聞いたの初めてなんだけど!!……そういやあさ転校生の話聞いたかよ!! なんか名前がよ……なんだったか……」

絵梨がそう考えていたら千紗が

「……はあ、もう絵梨は……不死原幻斗(ふじわらげんと)でしょ!! これから同じ学校に通うんだから覚えなさいよ」

「分かってるって、千紗はうるさいなもう」

「うるさいって何よ!! あんたなんかバカなことばっかりしてるじゃない!!」

「今は関係ないだろ!!…………」

絵梨と俺は千紗と仲良くしている……と思う。

俺はそう思っているが千紗がどう思ってくれているかわからないし……もし嫌われてたらイヤだな

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