巻き込まれ転移者は聖女になりました
おおつ
第1話
わたしは松島トーコ。しがないOLだ。
「はーお疲れ様!」
仕事終わりにビールとポテトチップスを買い、家路についている。帰ったら晩酌と洒落込むのだ。今日は特別疲れたから自分にご褒美だ。そう思っていると。
「誰か!助けて!」
男の人の声が聞こえた。驚いて辺りを見回してみると、左手の路地を少し入ったところに青い光が見えた。
「誰か!」
よく見るとその青い光に男の人(男子高校生くらい?)が引き摺り込まれていた。大人として放っては置けない。
「大丈夫ですか!」
手に持っていたビニール袋を放って男の子の元に駆けつける。男の子は膝上あたりまで沈み込んでいた。
「すみません」
「いいから!」
なんとか男の子を引っ張り出そうとする。しかし謎の光はなかなか男の子を離さない。腰を入れて引っ張る。
「せーのっ」
ぐぐぐと引っ張ると少しだけ男の子を引き出せた気がした。もう少しと思い引っ張り続けると、
「うわっ」
ふわりと力が抜ける。謎の光はわたしも飲み込んでいたのだった。
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