”坊ちゃん”２０２４

第1話 松山中学に赴任したのは？

　親譲りの好色癖で、子供のころから苦労ばかりしている。

　この頃は使わん言葉だが？つまり色好き、女好きのことで、おれはだいたいが美女やら色っぽい人妻が大の好物で、しょっちゅう色恋沙汰を引き起こして、周囲から指弾、批判の嵐になったりして、しばしば袋叩きの憂き目に遭い、始末書念書謝り状訴訟沙汰までしょっちゅうあったのだ。

　女子高の教師なので、四六時中女だらけで、むんむんするような色っぽい熱気で、フェロモン酔いをさせられていて、だが、さすがに教え子をつまみ食いするなどはご法度なので、フラストレーションに苦しんでいる。

　おれは非常な好男子であって、肌も浅黒くてスポーツマンタイプ。水泳で鍛えた筋肉も相俟って、one eye love に陥る美女も多い。

　で、三度の飯や酒や饅頭よりもオンナ好きなので、三日に一度は違う美女とホテルにしけこんだりする。地方の小都市なので目撃されて、噂になり、とうとう保護者から教育委員会に通報された。

　で、教師をいったん懲戒免職になったのだが、ずっと遠くの愛媛県の道後温泉辺の、私立松山女子中学という新設のフリースクールでやっと雇ってもらった。

　食い詰めてはオンナどころでないので、とりあえず、松山温泉にやってきたのだ。

　フェリーと電車を乗り継いで、やっと赴任当日の授業の始まる三分前に市立松山女子中学にたどり着いた。

　校長への挨拶もそこそこに、おれはＪＣだらけの教壇にすっくと立った…

　＜つづく＞