第159話 楽しみはディナーの後で
さぁてさぁて?
本日はデザートまで作っていく都合上、会社を早退。
……ちゃうねん。
有給がたまり過ぎてたらしく部長から午後半休で帰れボケ(超意訳)って言われたのよ。
そういや、年内の有給消化数がどうのこうの言われてたなーって。
会社も大変だね。
で、お買い物をして帰って来たってわけ。
昼はシロミザカナモドキも消化したこともあって、どこか食べに行こうと思ってたんだけど、折角スーパーに買い物に行ったし。
久しぶりに、スーパーの総菜コーナーで好きなの見繕ってお昼ご飯にした。
たっぷり野菜のサラダにハンバーグ、ついでに唐揚げまで付けちゃいました。
そこにルフ鳥の卵……デカクカタイタマゴを目玉焼きにしまして。
ハンバーグに乗せて食べちゃった。
またそれが美味くてなぁ……。
これだけ美味い卵でプリン作ったら、どうなるんだろうって。
もう、今から楽しみだよね。
「牛乳、砂糖、っと」
ちなみに俺は自分で作るプリンにはカラメルを入れない派。
純粋にプリンだけで勝負したいのだ。
前に一度だけプッチン出来る容器を買って作ったことあるけどさ。
うん、まぁ……何度も使わなくてもいいかなって。
少なくとも、家で作る分にはいいかなって感じ。
買ったプリンでプッチンするのが一番楽しい。
ばっちゃも言ってた。
「んじゃあ……どれにするかな」
そしてそして、家でプリンを作る時の特権。
それは、入れ物次第でどれだけでも大きいプリンが作れるという事。
ちなみに最高記録は一リットル入るバカでかコップ。
夏バテの時に朝ご飯として作ったらペロリと食べたわ。
他にもアイスの実とか、フルーチェとか、食欲無い時は冷たい甘いものでしのいでたな。
まぁそんな事はさておき、作っていきましょう。
鍋に……牛乳を1パック全部ぶっこんで加熱。
沸騰直前になるまで加熱したら、いったん火を止め蓋して蒸らし。
その間にボウルにデカクカタイタマゴを殻の中から移す。
……まぁ、黄身五個分ほど移動させましたっと。
なお、移動の時はコップで白身ごと黄身を掬ってる。
黄身五個とか言ってるけど普通の卵の倍近い大きさあるし、かなりの量になっちゃった。
「えーっと、泡だて器泡だて器」
そしたら卵に砂糖をぶち込みまして、泡だて器でしっかりかき混ぜ。
蒸らし終わった牛乳をゆっくり注いで、また混ぜる。
ひたすら混ぜる。とにかく混ぜる。
で、香りつけにバニラエッセンスを振りまいて、トドメにかき混ぜたら漉しまして。
漉したプリン液を、人数分の大きめのマグカップに流し入れていく。
結構な量が出来ちゃったな……。
あとはコイツにラップして沸騰した鍋に入れて蒸して冷やすだけ。
……味見用にちっちゃい容器で作ったのは四人には内緒だ。
バレたらどうにかはされないだろうけど、冷ややかな視線を向けられそうだからな!
*
「お邪魔しますわ」
ククク、今日の獲物が何も知らずにノコノコとやって来やがったぜ。
だがまぁ、お楽しみは最後に取っておく派だからな。
今から食後が楽しみだぜ。
「今日のメニューは?」
「はい、スコッチエッグを作っていこうかと」
というわけで本日のメニューはスコッチエッグ。
凄くざっくり言うと、メンチカツの中にゆで卵入った奴。
そういう料理というわけじゃなくて、分かりやすく言うとそう、ってだけ。
で、ゆで卵なんですけど……デカクカタイタマゴに殻なんて一つしかないわけで。
冷蔵庫に立てかけるようなサイズの卵をゆで卵にするとか何時間かかるんだって話で。
じゃあどうするかというと、一度ポーチドエッグを経由してスコッチエッグにします。
ポーチドエッグ……日本語で落とし卵。
酢を少量入れたお湯に卵を割り入れて加熱した料理ね。
エッグベネディクトとかに使われるらしいよ?
という事でまずは卵の調理から。
沸騰したお湯にお酢を入れ、お玉で鍋をかき混ぜまして。
お湯に渦を発生させる。
その渦の中心目がけて、コップで掬ったデカクカタイタマゴを流し入れる。
渦のおかげで白身が広がらずにまとまってくれるって寸法よ。
で、大体二分ぐらい加熱したらお玉で掬って水の中へ。
表面の酢を流して、水気を切ったら完成。
これを人数分……と言いたいけど一人一個じゃ絶対に足りないと思うので。
一人二個換算で、合計十個ほどラベンドラさんに作ってもらいました。
「加熱の時間が足りないんじゃないか?」
なんて、引き上げる時に言われたけど大丈夫。
この後、肉やらに包まれはするけど油で揚げるからね。
そこでしっかり火を通すよ。
「この後揚げる工程があるんで大丈夫です」
言いながら俺はスコッチエッグの具に着手。
涙を流しながら刻んだ玉ねぎを炒め、ひき肉、パン粉、デカクカタイタマゴと混ぜ合わせてタネの完成。
とはいかないんだよな。
味付けが全然なので、塩コショウ、ウスターソース、ついでにニンニクチューブをぶち込み味を付け。
出来たポーチドエッグに薄力粉をまぶし、潰さないように注意してタネを纏わせていく。
そしたらそれに薄力粉、溶いたデカクカタイタマゴ、パン粉の順番でまぶしたら油にドボーン。
あとはしっかり火が通るまで揚げたら完成という寸法よ。
ポーチドエッグを作り終わったラベンドラさんが合流し、二人で卵をタネで包んで油に入れる作業を行いまして。
ある程度で俺は離れ、スープ作りへ。
と言っても、難しい工程はないし、簡単簡単。
鍋に水を入れ、沸騰したら中華スープの素を入れて味を付け。
そこに増えるワカメと溶いたデカクカタイタマゴを流し入れて卵中華スープの完成。
「じゃあ、出来上がった分から盛りつけちゃいますね」
と言った通り、出来上がったスコッチエッグをお皿に盛りつけまして。
皿にはレタスとカットトマトも添えて、シャレオツにパセリも少々。
スープとご飯も盛りまして、以上! ルフ鳥の卵三昧晩御飯、デザートもあるよ、完成!!
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