第11話 再集結と新たな戦略

ノクターンの本拠地での戦いを終えたサクラたちは、一度エリザベス王女のもとに戻り、状況を報告することにした。闇の城から出発し、険しい道を越えて王宮へと向かう途中、彼らは再び団結し、次なる戦略を練り始めた。


「ノクターンを追い詰めたけれど、まだ完全に倒せたわけじゃないわ。」サクラが決意を込めて言った。


「そうね。彼の力は大きく削がれたけれど、闇の力はまだ残っているはず。」ルナが同意した。


「次はどうする?彼が逃げた場所を追うのか?」アリスが尋ねた。


「それしかないわね。でも、まずはエリザベス王女に報告して、次の手がかりを掴む必要があるわ。」エミリオが提案した。


レオンも頷き、「王女の助けがあれば、きっと次の行動に必要な情報を得られるだろう」と言った。


***


王宮に戻ると、サクラたちはエリザベス王女に戦いの詳細を報告した。


「素晴らしいわ、みんな。あなたたちのおかげでノクターンの力を大きく削ぐことができたのね。」エリザベス王女が微笑んだ。


「でも、まだ完全に倒せたわけではありません。彼は闇の力を使って逃げました。」サクラが続けた。


「そうね。彼が次にどこへ向かうかを特定する必要があるわ。」エリザベス王女が頷いた。


「そのために、私たちの情報網をフル活用してノクターンの行方を追うことにするわ。少し時間をくれる?」ハロルド将軍が提案した。


「もちろんです。その間、私たちは休息を取ります。」サクラが答えた。


***


その夜、サクラたちは王宮の庭でリラックスした時間を過ごしていた。エミリオがサクラに近づいて、「少し散歩しないか?」と声をかけた。


「いいわね。行きましょう。」サクラは笑顔で応じた。


二人は庭を歩きながら話し始めた。


「サクラ、これからの戦い、君が心配だよ。君はいつも前線に立って戦っているから。」エミリオが心配そうに言った。


「ありがとう、エミリオ。でも、私には君たちがいるから大丈夫よ。」サクラが優しく答えた。


「それでも、君のことを大切に思っているんだ。君が無事でいることが、僕にとって一番大事なんだ。」エミリオが真剣な目で言った。


サクラは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに微笑んで「ありがとう、エミリオ。君の気持ち、しっかり受け取ったわ。私も君のことを大切に思っている。」と答えた。


***


翌朝、ハロルド将軍が新たな情報を持ってサクラたちのもとにやってきた。


「ノクターンの行方がわかった。彼は東の山脈にある古代の遺跡に向かっているらしい。そこにはさらに強力な闇の力が眠っていると言われている。」ハロルド将軍が説明した。


「その遺跡を目指しましょう。彼が力を取り戻す前に、再び立ち向かうわ。」サクラが決意を新たにした。


「そうだね。早速準備を整えて出発しよう。」エミリオが同意した。


「でも、今度はもっと注意深く行動しなければならないわ。ノクターンの罠が待ち受けているかもしれないから。」ルナが警告した。


「その通りだ。みんな、準備はいい?」アリスが声をかけた。


「もちろんよ。行きましょう。」レオンが力強く答えた。


***


東の山脈へと向かう道中、サクラたちは再び互いの絆を深めながら進んでいった。彼らの前に立ちはだかる困難に立ち向かうため、全員が力を合わせて戦う決意を固めていた。


「サクラ、君と一緒にいると、どんな困難も乗り越えられる気がするよ。」エミリオが微笑んだ。


「私もよ、エミリオ。君たちと一緒にいることが私の力になるの。」サクラが答えた。


「みんな、次の戦いも全力で行くわよ!」アリスが叫んだ。


「そうだね。私たちなら必ず勝てるわ。」ルナが微笑んだ。


「行こう、ノクターンを倒して、この世界に平和を取り戻すんだ。」レオンが力強く言った。


こうして、サクラたちは新たな力と決意を胸に、ダークロード・ノクターンとの最終決戦に向けて進んでいった。彼らの物語はまだ続いており、これからも多くの挑戦と感動が待ち受けているのだった。


(続く)

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