恋する時の瞬間

@PokiNyan

この思いってなんだろう?

これは誰しもが少なからず日常やアニメ、様々なところで感じたこの思いを言葉に形付けしたお話です。

※名前は〇〇と●●表記します。お好きにとらえてください。学生時代です、ご了承ください。



ふとしたある日、なぜかこの思いを抱いてしまった。

きっかけなんてあったっけ...?

〇〇「おはよう~」

●●「あ、おはよう!眠たそうだね」

今日も普通に学校に登校、ちょっとめんどくさいな。

〇〇「うん、昨日夜更かししちゃってさ~、好きな音楽番組見てたから寝るの遅くなって」

●●「へ~、好きな音楽番組?それってこのアーティストさんが出てたやつ?」

〇〇「そう、そのアーティストさんが出てたやつだよ、私この人たちの音楽好きで見たかったんだよね」

そうして、相手の携帯を見ながら軽く説明をしようとした。

●●「自分もこのアーティストさんの曲よく聴いてるよ!」

〇〇「そうだったの!?知らなかったんだけど...」

●●「まあ。誰にも言ったことないからね。ほら、この曲とか好きだよ」

〇〇「わかる!この曲とかもさ....」

こうして今日も友達の●●と話した、でも自分も知らない一面を知れたのは嬉しかった。

時間が経って今日の学校も終わって帰る時間。

●●「一緒に帰ろうよ、さっきの話も続けたいし!」

〇〇「え、いいの!?でも、いつも一緒の人たちとじゃなくていいの?」

●●「いいのいいの、もう言ってきたから、そしたらみんな『おっけ~』って言ってたし!」

〇〇「そっか、じゃあ一緒に帰ろ!」

いつも一人で帰るからか誰かと帰れるなんて思ってもなく心が躍った。

●●「それでさ、このボーカルさんはこういう体験してたから今になってるんだって!」

〇〇「そうだったんだ、全然私より詳しくてびっくりした。私、曲はよく聞いて名前もちゃんと覚えてるけどそこまでは知らなかったもん」

●●「あはは、びっくりした?」

〇〇「それはもちろん」

●●「でしょ、だから君がその番組見てたの知って嬉しくてさ~、いっぱい話しちゃった!」

〇〇「凄い嬉しいよ、新しいこと知れるのって楽しいから!これからも話そうよ」

●●「当たり前じゃん!前からそうしてたでしょ」

●●は大笑いしながら言った、それは当然だよって思われてるのだろうか

〇〇「そうだね、でもまた話すこと増えたからこれも話したいなって思ったんだよ」

●●「それもそっか!そうだね~、いっぱい話そうね」

と●●は言った後少し、ほんの少し儚そうな顔をしてた気がした。気のせいなのだろうか。

〇〇「あ、こっちの道だから」

●●「おっけ~、じゃあまた明日ね!じゃあね~」

〇〇「うん、じゃあね」


そうして、何気ない日々を●●と過ごすことが前よりは多くなった。

そんなある日、とある気持ちに気付き始めた。いや、気付いてしまったんだ。


〇〇「●●~、あれ●●はいないの?」

生徒A「●●さんは校庭の方向かってたよ、『呼ばれた~』って言ってたよ」

〇〇「そっか、ありがとう~」

校庭の方に向かった、でも●●はどこにもいない。

〇〇「嘘つかれた?はぁ~...戻ろ」

そうしようとしたら校舎裏から声が聞こえた。

そして、その場面をふいに見てしまった。●●が誰かと話してるところを...

何も聞いたり見てもしてないと思わせながら校舎に戻り、再び今日の授業に臨んだ。

でも気になって集中できなかった。


その日の帰りは前と同じで一緒に帰ることにした。

〇〇「今日、呼び行ったときにいなかったけどどこにいたの?」

言った瞬間にふと「あっ...」って口をこぼした。なぜなら知ってるからでもしらをきった。

●●「あ~、あの時実は呼ばれててさ」

●●「...実は告白されてさ、『一目惚れしました!』って」

〇〇「そうだったの!?やったじゃん!それでそれで?」

●●「それでって...断ったよ。きっぱりとね。」

〇〇「そっか、それについては聞いてもいい?」

私は少しの興味で聞きたかった。

●●「やだよ、相手のこともあるし。ていうか、話したらどうせ聞いてくるんでしょ『好きな人っているの?』って」

〇〇「う...鋭いな~、そういうところはほんとに鋭いんだから」

そう言ってた後はいつも通りに歩いた帰り道。だけど、●●と別れて一人で家に向かって歩いてる時だけ自分の胸がきゅっと締め付けられた。

(なんだろう、なんで胸が締め付けられるの?)


その日の夜はなぜか眠れなかった。

ただわかったことは、この気持ちに正直になりたい。それだけ。

だから自分がわかった時に正直にその気持ちに向き合おう。私はそう決めた。


その思いを理解したい気持ちを探りながら●●と過ごす日々を過ごしていった。


月日は流れ、そろそろ学年が上がる。進級の時期。クラスも変わる。

公園とかに桜が咲いていつもの道が少し華やかに見える、でも●●は相変わらずだった。

●●と帰るいつもの帰り道、今日はふと公園で話をしてた


●●「そろそろクラス替えか~、なんでするんだろうね。変えなくても仲良くなれるのに~」

〇〇「●●はそうだろうけど、私みたいにできない人がいるからじゃない?」

●●「え~?何それ!〇〇もすぐ仲良くなるじゃん!!」

どきって胸が鳴った気がした。胸が飛び跳ねた感覚がした。

●●「それはそうとしてさ、ここの桜きれいだね。来週まで咲いてるかな?」

〇〇「来週まで咲いてるんじゃない?今日よりかは少なくなりそうだけど...」

●●「それでも咲いてるならまた来ようよ!ここの桜のしたでまた話そうよ!」

そう言ってにこっと笑った顔をした●●の姿を見て確信を持った。●●のことが好きなんだって。いつもいつも一緒にいるときの嬉しさはこれだったんだって気付いた私は我慢することなく口を動かした。


〇〇「あのさ、ちょっとだけ私の話聞いてくれるかな?」

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