Camp of nightmare

アマチュア小説家(不定期更新)

人物紹介とプロローグ

安達 大千(Adachi Daichi) 男性

理学部 生物学科

好きなジャンル:未確認生物

所謂未確認生物のオタクであり、彼らの生態や種族などについて強い興味を抱いている。

運動神経や現存する動物に限らず古代の生物に対しても幅広い知識を持っている。


植田 智莉(Ueda Satori) 女性

心理学部 臨床心理学科

好きなジャンル:心霊・テレパシー

心霊現象を始めとした超常現象と精神的機能の関係性について興味を持っておりこれについての研究をしたいと考えている。元気で笑顔が絶えない女性。


團居 数沌(Marui Kazuto) 男性

数学部 数学科

オカルト否定派

全てのオカルト的現象は現代科学で解明できると考えておりUMAやUFOなどについて否定的な一面を持っている。かなりの皮肉屋。


森上 敦(Morikami Atusi) 男性

人文学部 文学科

好きなジャンル:古代文明

古代文明がどのようにして生まれどのようにして高度な発展を遂げていったのかに興味を抱いており考古学者を目指している。

運動神経に優れており武器の有無に関わらず様々な武術に通じている勇敢な学生


鮫島 梨花(Samezima Rinka) 女性

理学部 物理学科

好きなジャンル:パラレルワールド

多元的宇宙理論を信じている学生。パラレルワールドは多元的宇宙のひとつの形だと考えており、時折生じるパラレルワールドとの融合原因について物理的な解明を目指している男勝りで勝気な性格の女性


小鳥遊 永夢(Takanasi Emu) 女性

経済学部 経済学科

好きなジャンル:未確認飛行物体

UFOが地球に飛来する理由やその飛行方法などについて様々な思考実験を重ねる学生。小動物のような可愛らしい言動とは裏腹に襲ってきた不審者をライターと香料スプレーによる擬似的な火炎放射器で迎撃するというえげつない一面も持つ。



零 黎竜(Inomae Reiru) 男性

人文学部 語学科

好きなジャンル:神話

数多くある神話が時偶に共通点を持つことから、神話というのが人間の文明において実際に起こったことを示しているとでは無いかと考える学生。

資料の読み取りのために様々な語学に通じている。




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「行くまでもなく考えたって分かるだろ?野生動物や殺人鬼にでも襲われたのさ。」


「違うよ!きっとUFOが連れて行っちゃったんだと思う。」


「数沌。君がオカルトに対して否定的なのは分かる。だが、メンバーの夢を壊すような発言は控えてくれないか?」


暗い部屋にともる光は古びたランプや蝋燭によるもの。

雰囲気が醸しでるこの部屋は「オカルト研究サークル」のものであり、幽霊が出るという噂がサークル長の耳に留まるが否や直ぐにこの部屋を部室と決めたらしい。

そこで話しているのはUFOを始めとした地球外生命体や未確認飛行物体などに興味を持っている小鳥遊永夢と、彼女に対して殺人鬼というオカルトに対して否定的な意見を提示する團居数沌。そしてその彼の言動に対して苦言を呈するのが森上敦。興味があるのは古代文明についてである。

そんな彼らが何について話し合っているのかと言うと30年程前に潰れたキャンプ場である。

東京ドーム凡そ1万個という巨大な面積を持つ太平洋の離島にあったキャンプリゾートであったのだが、謎の失踪事件が相次いで撤退に追い込まれてしまったらしい。


数沌「つまり…このサークルでは現実的な意見を述べるなということかい?それは済まなかったね。」


敦「そういうことじゃあない。唯…ここはあくまでオカルトについて議論する所だ。それを真っ向から否定するような意見は遠慮してくれないか?」


口論に発展しそうな2人を横目に神話について強い興味を持つ零黎竜は隣にしたボーイッシュな女性である鮫島梨花に話しかける


竜「梨花さんはどういうふうに考えているんですか? 」


梨花「私も調べてみたんだけれど、失踪事件が発生し始める少し前に司博士が島に行ったらしいんだ。もしかすると何か関係があるんじゃないかって考えている」


「ならさ、直接行って確かめちゃえばいいじゃん」


とドアを開けて入ってくるのは上田智莉。

オカルト研究サークルのサークル長であり、心霊現象やそれと自身の専攻である心理学との関連性を研究している。


智莉「夏休みにさ、みんなで行ってみようよ、そのキャンプ場!」


彼女の意見に敦、梨花、竜に永夢は賛同し、数沌もやれやれと言った様子で賛成を示した。



翌日の昼下がりの学食。

智莉はサークルメンバーの1人である大千を学食へと誘い、サークル全体でキャンプ場跡地に行くことを伝えた。

彼は驚きのあまり噎せてみせるが、直ぐに彼も行くことを伝えれば梨花は笑顔を見せて喜んだ。








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