ありのまま今思ったことを話すぜ!
松本貴由
はじめに
「あ……ありのまま今起こったことを話すぜ!」
とは、『ジョジョの奇妙な冒険』第三部に登場するジャン・ピエール・ポルナレフというキャラの有名なセリフだ。
敵との最終決戦、彼はラスボスの強大なスタンド能力(特殊能力みたいなもの)を初めて体験した。というのも彼は階段を登っていたと思ったらいつの間にか降りていたのだ。
?
理解を超えるあまりにも衝撃的な出来事に混乱したポルナレフ氏がやって来た仲間たちにとりあえず発した一言、それが先程のセリフである。
ありのまま。
これはエルサ女王も言っていた。ありのままの姿見せるのよと。『Let It Go』の和訳は前向きメッセージソングとしてかなり強引に訳されており、実はもう放っとけや的な投げやり吹っ切れソングである、ときいたことがあるのだが、それはまあこの際どちらでもいい。
ありのまま。自然体のことだ。隠しも偽りもしないあるがままのことである。ありのままとあるがままはなにが違うのかと思って調べてみたらただの言い換えだった。同じ意味でも微妙にニュアンスが異なるようにきこえるので、日本語っておもしろい。
エルサ女王のようにありのままで生きていたいけれど、残念ながら自分は女王ではないので、とりあえずポルナレフ氏を真似てみることにした。それがこのエッセイである。
以前もカクヨムで日常エッセイを書いていたのだが、その時は「読ませる文章を書かなきゃ!」とか「ちゃんとオチをつけて、まとまりを意識して……」とかいろいろと考えていた。その結果無い頭がパンクして、書くのが億劫になったのでやめてしまった。
書くこと自体が楽しいから書く、それが自分の創作のモットーなので、楽しくなければ意味がない。
よりレベルの高い作品を目指してたくさん推敲して多くの読者に読まれる文章を創ることが楽しいという書き手もおられるだろう。素晴らしいことである、どうか励んでいただきたい。自分はそうではない。こんなに長々と書いておいて言いたいのは結局「このエッセイは作者が率直に思ったことをひたすら書いていくよ」ということだけだ。
中身がない? 文章が下手? その通り、ぐうの音も出ない。
配慮? 多様性? そうです、だいじなことですね。
だがレットイットゴー。
ありのまま、今思ったことを話していくぜ!
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