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遺書


「父さんと母さんへ。一年という短い間でしたが、今までありがとうございました。感謝しかありません。死ぬ前に一度で良いから、温かい家庭を経験してみたかったという俺の願いが叶いました。俺が家庭を作れば求めている環境を作る事が出来るかもしれないと最初は考えましたが、どうやら俺の求めているものは愛情を授ける事以前に、愛情を授かりたかったと考えていたのは間違いじゃなかったみたいです。父さんと母さんと暮らせてとても幸せでした。本当にありがとうございました。茶太郎の事はよろしくお願いします。餌は良い物を与えてあげてください。最後に、この遺書と瓶は見つからないように廃棄してください。」

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