ファム・ファタール。〜ずっとマイラブ〜

猫野 尻尾

第1話:妹がエルフ。

お試し投稿なので続けていけるかどうか分かりま千円けど読んでください。



僕が生まれる前まではこの世界は人類しかいなかった。

だけど宇宙「マルチバース」のバランスが崩れたせいで人間界と異世界が

繋がってしまった。

そのせいで異世界から多民族がやって来て今やこの世界は人類も含めて

多種多様な異類たちによって混沌とした時代になっていた。


最初はそれぞれの文化や風習が違っていたため統制が取れないってことも

あったが人類も異類たちも協力しあって今はお互い平和に交流を深めている。



「おはよう〜」

「お兄ちゃん起きて・・・お〜き〜て〜ん」


寝坊助の僕は毎日、妹に起こされる・・・妹と言っても血は繋がっていない。

彼女はシュミエールって地方「異世界」からやって来たエルフ。

神は金髪のロングヘアで、めちゃ可愛いときている。

そしてエルフの特徴の耳・・・彼女もちゃんと尖った耳を持っている。


彼女の名前は「仲間なかま ベルヌレット」16歳。


僕は人間で日本人、名前は「仲間 友彦なかま ともひこ」同じく16歳。

この春、高校に入学したばかり。


なんで日本人の僕の家にエルフがいるのかってことだけど・・・。


なんでもベルヌレット・・・ベルの世界にはシャーマンがいてシャーマンの

言うことは絶対らしくベルは生まれた時に、この子を家から他方にやらないと一家に

災いをもたらすであろうと言われ、なぜか知らないけどシャーマンの呪術によって

人間界のしかも僕の家を指定されたらしい。

その意図は今だもって謎なんだけどね。


は、いいんだけど・・・エルフの女の子が僕んちに来ることで災いはないのかな?


で、ベルの両親から僕の父親に娘を預かってほしいと打診があって、人助けだと

親父はベルを預かる承諾をした。

僕んちに女の子がいなかったこともベルを預かる理由のひとつにもなっていた

のはたしかだった。

で、ベルが15歳になった時、彼女は異世界から母親に連れられて列車に乗って

人間界の我が家にやって来た。

最初、ベルはホームシックで泣いてばかりで可哀想だったけど、今は僕んちの

立派な家族になっている。


あ、そうそう僕は父親とベルと三人暮らし・・・母親は僕が赤ちゃんの時に

他界している。


そう言う訳で、僕んちにエルフがいるってわけ。


ベルとは明らかに他人だけど、建前上は兄妹ってことにはなってるわけで

この春、僕と同じ高校に入学した。


高校のクラスは普通は同族でまとめられるから、人間は人間のクラス。

異類は異類のクラスに分けられてるんだけど、僕とベルは家族だからって

こととベルの希望もあって特別に同じクラスにしてもらった。


で、今朝も僕はベルに起こされた。

早く起きないでいるとベルに顔じゅうキスだらけにされる・・・でもそれは

ベルの種族にとっては普通の行為。


僕は嫌じゃない・・・どころか、めちゃキュンって来てトロケそうになる。

だから、わざと起きなかったりする。

そのまま、ずっと起きないでいたらどうなっちゃうんだろうって思って一度

試してみたら顔じゅうベロベロ舐められた。

乾いたらツバ臭いったら・・・。


で、「浮気はしてないね」ってベルに言われた。


つづく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る