或る囚われた愚者による諦言
この世界は牢獄だ
地獄だ、鳥籠だ
苦しみと罪で
欲と悲しみで
不自由と怖れで
悩みながら生きるしかないのか
仕組まれた定めを知ってなお
運命に抗えというのだろうか
それが神の与えた試練なのか?
分からないわからないけど
それでも生きていくしかないんだ
本当の幸せはもうないと知っても
必ず安らかな終わりが訪れるから
その日を想って生きるんだ
煩悩の火は命の灯
欲を抱くのは生きている証拠だった
欲まみれでいいのなら
生きていいんだ
だから
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