第200話 カオリ暗躍!

逃げる俺に追っては来ない!小休憩。


「参った、帝国の女帝さんか、どんな人かは分からないけど合わない方がいいだろうね! さて俺が一応貰った領地に行くか」

お茶を飲んでまた走り出す。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


(おーいメルーシュエ)

「あゝ大ウググェ」

(黙ってきけ!お兄ちゃんは何処)

(ええと館の執務室だと思いますが?)

さっき王女の動きを見ていたけど、何故かいない様な雰囲気だ。


(最上階は?)

(あそこから追い出して、館に行ったはずですけど)

(けどって、誰もついて行かなかったの?)

(ええとはい、王女様が抜け道から外に出して、私はそこまでです)

うーん嫌な予感。


(何かあるんですか?)

(不味い状態かも、あの子と話さないと行くね)

カオリは何処かに向けて走り出す。


「全く暗殺者のスキルを分けたって、全然殺気が減らないじゃ無いの!

皆んなに分けて暗殺者スキルを減らしたと言っても減ってないじゃ無いですか!」

カオリの持っていたスキル大暗殺者!その他のスキル親子で自分のスキルを子に分ける事が出来る。


カオリに保護された転生者は軒並みこのスキルを貰っている、全員暗殺者スキル持ちだ、予言と言う未来視は分ける事が出来ないスキルだった。


そして何かあれば指令一つで暗殺者となる影の執行部!誰も大公に逆らえない秘密組織。


カオリは移動して、館から帰った王女を見つける。


近づき声をかける。


(おーいラシーヌおーい)

キョロキョロ周りを見る王女様、柱の影のカオリを見つける。


走り近づくけど、カオリに怒られる。

(小走り小走り、帝国の奴らにあんたとの関係聞かれるだろう)

(御免なさい、それで何か?)


(お兄ちゃん何処?)

(それが執務室に居ないんです、お店も有りません!)

(やっぱり・・・お兄ちゃんの行動おかしくなかった?)

(はー、、合って少ししか話してませんので何も分かりません)

カオリは考える。


(少しした話って何かな?)

(ええと・・・です)

(聞こえなかった、もう一度)

(妊娠しました)

「えぇ、妊娠したの!」

その声で周りが王女様の方を振り向く、その声で女帝が気付き近寄ってくる。


「誰が妊娠したんだ!カオリちゃん?」

女帝に聞かれて慌てるカオリ。


「ええと私がペットにしていたワンちゃんです、王女様に面倒を見て頂いてたので」

「もう少しましな嘘をつけ!この世界にペット文化は無い、で、誰が妊娠したのだ!」


カオリの事は分かっているならば、話は別だと王女様は言ってしまう。

「私よ私、王女様の私がしたのよ!悪いお婆さん」


不敬も不敬、その言葉で帝国の騎士が抜刀してしまう。

「まあ良い、皆剣を納めろ、此奴とも長い付き合いだ大公なき今空元気だろう」

言われた騎士達は剣をしまう。


「貴女達もしまいなさい」

侍女長さんの指示で、メイド達はナイフをしまう。


「全く油断も隙もないメイド達だな、我が国のメイドが可愛く見える、では改めておめでとう王女よ、頑張って子は育てよ!カオリちゃん部屋に戻るよ」

館の探索はしない様だ。


(それにしても、カオリちゃんてなんで女帝が気軽に呼んでいるの?)

王女の頭の中は、俺とカオリで?マークだ!
















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