第161話 マウンテンバイク!

そして店の前に、電動マウンテンバイクを出してみる。

後ろには副団長と例のメイド5人組。


「やっと手に入った、これで上り坂も苦も無く登れる!」

「今度はマウンテンバイクですか」

「今電動って言ってませんでした?」

「充電はどうするんでしょうね」

確かに充電のコンセントは、此処には無いし、出した時でも付属品は無かった?


「これはあの車輪よりも良い物なんですか」

副団長がママチャリを指差す。


「そうだよ、上り坂を楽に登れるんだけれどね」

取説が無いので、マウンテンバイクを索敵で鑑定!


魔力伝導マウンテンバイク、ノーパンク、ノーメンテナンス!


電気で無く魔力、電動で無くて伝導?


「これって本人の魔力で走るのか、試しに魔力を注ぐイメージで、ハンドルを握る。

伝導メーターはMaxになる」


これで何キロ走るんだろう、俺は城の上と下を往復する。



なぜか疲れないので半日乗っていたけど、メーターはMaxのままだ?

何で減っていかないの、もしかしてノーメンテナンスて魔力供給も一度で後はいらないんですかね!


「おーい副団長、午後は君が運転してくれる、魔力の減り量計りたいからね」

「では午後は交代して私が運転してみます」

5人組の3人が先に店に行きお昼を作ってくれているから、昼休みだ。


そして午後から夕方まで、乗って貰ったけど、メーターに変化なしでMaxのまま。

それと副団長は疲れを知らずに、生き生きしている。


「これは凄いな、馬とは違うが疲れ知らずだ!一体どこまで行けるのか!」

副団長の感想に俺も頷く、ママチャリよりもギヤチェンジやタイヤの口径も違うのでスピードも出るし、機能性も数段上だ!


「それでは、今度は二人乗りで上まで送っていってくれ」

俺は後ろに乗り、階段を副団長がマウンテンバイクで上がっていく。


振動は有るけど、2人で上に!

「問題なく上がって来たね」

「はい、やはり疲れませんね、後ろの振動はどうですか?」

「座らなければ問題なさそうだ、今度は下だ、少し運転しづらくなるが気をつけておりてくれ! それと階段の所では、縁の所に車輪を当てると安定して降りやすくなるぞ」

この時は昔漫画で見た、螺旋階段の折り方を参考にしようと思ってアドバイスしたけど、あんな事になるとは!


降りていく途中で加速はドンドン乗っていく、あっという間に下に着く瞬間、何かにぶつかってた衝撃を受けて、自転車ごと、2人で壁に打ち付けられたと思ったが、目が覚めた時には空が上に合った。


隣に副団長が気絶して寝ている。


一体全体どうなっているんだ!





 




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