第53話 マサシの知らない所で!
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「何ですのこの美味しい甘味は?」
王妃様が宿の中に来て、早速テーブルの上の食べ物に近づき、マサシ様の甘味を味見している。
「もしかして秘密の歓迎お茶会ですか、まあ一度部屋に行ってからならよろしいですけど、通路にあればバレますよメリーナさん」
食べた王妃様は、ニコニコしている。
外からは第4王女も入ってくる。
「お母様、外で美味しいパンを食べてきました!・・・その美味しそうな物は何ですか?」
王妃様の手に持っているものを、目を見開いて見る第4王女。
「メリーナさんが秘密の歓迎お茶会を開催してくれたのよ、貴女も隣にお座りなさいね」
王妃様は第4王女様を隣に座らせて、マサシ様の甘味を食べさせる。
(あ〜あ、2人とも食べないでとは言えない、マサシ様御免なさい)
「フフフこんなに、甘味が美味しいなら、夕飯の食事も期待できますね! メリーナさん夕飯もよろしくね」
確かに料理長とセトさんならある程度の物は作れるはず、スペシャル料理だ。
ただ王妃様に食べていただくなら、マサシ様手作りの品で無いといけない気がする。
でも先程の件で直ぐにはお願いできない、何日か前の自分を反省する。
(もう、数日前の私何故マサシ様を泳がせたの!直ぐに話せばこれ程の事にはならないのに、くそ〜私とスージーは反省しろ!)
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「王都騎士団長、あの様な事をマサシ様に言われては困ります」
「かまわんだろう、たかが商人何処に行っても商売は出来るんだ!大体王家御用達の宿の隣に店を構えるなど、言語道断だ、普通なら騎士団の総力でチリ一つ無く壊せるんだ、それを明日まで猶予をやったんだ感謝されても良いでは無いか、ウドゥン伯爵騎士団長」
「何かあっても我々は責任を取りませんけど良いですね」
「かまわんよ、一商人の店など夜逃げした後に潰して、その跡地に王家を護衛する王都騎士団詰め所を作るからなハハハ」
王都騎士団長の笑いに、ウドゥン騎士団長は反論出来ない。
「ならば経緯を、我がお嬢様に報告してきますよ」
「おおかまわないぞ、伯爵令嬢よりも上の王妃様がいるんだ、あの商人はどんな事をしても、明日中に此処から居なくなるなハハハ」
再度の笑いに、ウドゥン騎士団長は悔しがる。
ウドゥン騎士団長が食堂に報告をしに行くと、王妃様と王女様そしてお嬢様がお茶を飲んでいる。
「不味いな、お嬢様に王妃様の前で報告出来ない、後で良いか」
このウドゥン騎士団長の判断は後々の事件を拡大して行く。
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「しかし確認するのが遅かったよ、一体何が俺に与えられたのか検証しよう。
ただ此処から出て行かなくてはいけない、何か上手い能力をもらっていれば良いけどね」
そして改めて、ステータスを確認する。
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