第4話 少しわかって来たよ!

馬車は、道を進んで行く、坂道なのか少しして消えた。


騎士さん2人は店の外で槍を構えている、メイドさんも立っていたので、店番用の椅子を貸してあげた。


俺は再度中に入って、色々と探索する。


水は出る、電気もついた、そして此処に来るきっかけになったガスもつけてみた。

何事も無く各テーブルとも着火した。


「インフラは大丈夫そうだ、後は此処に来た経緯と此処が何処かと言う事だ!」

俺は椅子に座るているメイドさんに、お茶菓子を持って行って話しかける。


最初は警戒したけど、先程の美味しい瓶詰めを味見したメイドさんだから大丈夫みたいだ。


「メイドさんお名前は何と言います?」

「スージーです、右の騎士はギルドンさん左はフルルクさんです」

みんなを紹介されたので、俺も挨拶をしたら騎士さんが声をかけてきた。


「ご主人さん、此処にテントを張ってもよろしいですか?」

夜は交代制なので、順番に休む為にテントを立てたい様だ。


「ならば、この店の中ではどうですか? 通路で寝れば雨風は防げますよ」

2人は見合わせて頷いた、そしてスージーさんはどうしようかな?


「スージーさんはどうしますかね、上で寝ますか?座布団しか有りませんけど!」

スージーさんは考えて答えた。


「お願いします」

少し顔が赤い何でだろう?


そして騎士さんは改めて、店の外で警戒を始める。

俺はスージーさんとお話をする、この国はスベリア王国大陸の西の方にあるそうだ。

他に10カ国程の国がある様で結構揉めている所があるみたい。


この場合はロングイェール山の頂上で、最初来た方がヨーテポリ伯爵領、向かった先はハムスタッド公爵領の様だ。


肝心なのはこの場合は何処の領地にも所属していない場所で、王国内でも誰も住まない所で、何故此処に建物が立ったか不思議がっている。


俺も不思議しかない、恐らくはガス爆発でこの分からない世界に来てしまったと言う事、そして日本でよく読むラノベの世界転移かもしれないと言う事だ。


ただ此処にはスマホもコンピューターも無いので調べ様が無いのだ。


ガス爆発と共に、スマホが消えて、2階消失と共にコンピューターも無くなった、調べる事が出来ないし八方塞がりだよ!


「すいませんが、此処にはトイレはありますか?」

スージーさんが聞いて来たので、トイレに案内する。


「水で流すんですか!なんて贅沢なんですか!」

その後お風呂も案内したら、驚愕の顔をしていた。

「着替えを持ってくれば良かった」


聞けば、湯や水で体を拭くくらいしか無い様だ。魔法使いはクリーンと言う魔法で体の清潔を保っているそうだ。


毎日お風呂に入れるのは、王族や上級貴族しか無いらしい、その事を俺に言うと何故か目が輝いていた。













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