第 拾 話:雷雨の桶狭間

 長篠の戦いから五週間後、織田より真斗の元に出陣の書状と甲斐と信濃が手中に収め、さらに上杉 謙信も信玄の敗北を受けて信長の元に下る書状が届いていた。


 真斗と竹取かぐやの和室で源三郎から受け取った書状の内容に納得した真斗は決意を固める。


じい、出陣の準備だ。明後日にも尾張現在の愛知県北東部に向けて出陣する」


 胡坐で座る真斗からの命に正座で座る源三郎は軽く一礼する。


「はいわか。ではすぐに他の家臣の者達に伝えます」

「それとじい、すまないが今回はじいには愛菜と共に城の留守を頼みを頼みたい」


 真斗からの頼みに源三郎は少し驚く。


「え⁉わか!なぜですか?」


 真斗は少し申し訳ない表情で源三郎の問いに答える。


「すまないじい。お前には今まで色々と世話になっているが、今回のいくさは自分一人で武勲を挙げたいんだ」

わか!・・・まさか‼」


 源三郎は何かを察した表情をすると真斗は立ち上がり、窓の晴天の空を見ながら腕を組む。


「他の武将の家臣からは“鬼龍 真斗は家老、河上 源三郎の力なくては武勲無し”と陰口を叩く者が大勢いる。ならば今回のいくさで“鬼龍 真斗は家老や家臣無しでも武勲あり”と世に知らしめたい」


 真斗の熱い想いに源三郎は心打たれ、感銘を受ける。


わか!・・・何と高尚こうしょうなお考え‼」


 すると真斗は振り返り笑顔で源三郎の元に向かい片膝を着くと彼の右肩に自分の右手を置く。


「それにじいだっていつまでもこの世に居るわけではない。その為にも俺一人の力だけで、この会津の地を守って行かなければ」


 更に真斗の自立した意思に源三郎は感動し涙目になるのであった。


「分かりましたわか!この河上 源三郎‼わかが帰るまで城をお守りいたします!」

「頼んだぞじい!」


 二人は笑顔でお互いを信じ合い熱く握手をするのであった。


 その日の夜、真斗は酒を飲みながら竹取かぐやと共に自分達の和室で向かい合いながら夕食を食べていた。


 今夜の夕食は会津の土地で育った野菜の漬物や炒め物、白米に玄米と麦米の雑穀ご飯、豆腐とワカメの味噌汁、そして主食は日橋川にっぱしがわで獲れた鮎の塩焼きである。


「ねぇ真斗、源三郎から聞いたわ。いくさに向かうのね」


 正座をする竹取かぐやからの問いに胡座で雑穀米を食べていた真斗は手を止め、持っていたお茶碗と箸を台物だいものに置く。


「ああ、そうだ。我ら鬼龍家は三年前から織田家の家臣で伯父上、本家である伊達家と島津家も織田の家臣だ」

「一人で大丈夫?やっぱり源三郎も連れて行った方が」


 竹取かぐやの心配とは裏腹に真斗は自信に満ちた笑顔をする。


「大丈夫だ竹取かぐや。俺は幼い頃から多くの人達から色んな事を学んだ。心配は無用だよ」


 すると竹取かぐやは立ち上がり、真斗の元に向かい彼の体に身を預ける。


「必ず帰って来てね。もし帰らなかったら私、貴方を探しに行くから」


 竹取かぐやの願いを聞いた真斗は安心した様な笑顔で身を預ける竹取かぐやを強く抱き締める。


「ああ、俺は必ず会津にお前の元に帰るから。不安になると思うが、俺の帰りを待っていてくれ」

「ええ、分かったわ。愛しているわ真斗」

「ああ。俺もだよ竹取かぐや。愛しているよ」


 二人は愛を確かめ合いながら笑顔でキスを交わすのであった。


 それから二日後の晴れた早朝、甲冑と兜を着こなした真斗は愛馬の轟鬼ごうきに乗り出陣の準備を終え、旗印はたじるしを掲げ隊列を組む足軽達の真ん中にいた。


「それじゃじい、愛菜と共に城の留守と竹取かぐやを任せたぞ」


 真斗からの命に源三郎は気を付けをし、一礼をする。


「はっ!お任せ下さいわか!命に変えてでも愛菜様と共にわかが帰るまで城と会津の地をお守りします!」


 源三郎の頼もしい姿に真斗は笑顔になる。


「ありがとう源三郎。愛菜も頼んだぞ!」

「はい!兄上!兄上もお気を付けて!」


 愛菜は笑顔で見送りの言葉を言うと竹取かぐやは少し心配そうな表情で真斗に近づく。


「必ず帰って来て真斗!絶対に生きて!私の元に帰って来て‼︎絶対よ‼︎」


 すると真斗は刹那に願う竹取かぐやの頬を笑顔で優しく撫でる。


「ああ!必ず俺は生きてお前の元に帰ると約束するよ!だから泣くんじゃないぞ!」

「うん!分かったわ!」


 竹取かぐやは少し笑顔になり流れていた涙を人差し指で拭き取る。


おきな殿も!おうな殿も!竹取かぐやをお願いします!」


 真斗からの頼みにおきなおうなは笑顔で一礼する。


「分かりました真斗様。わしも婆様も全力で竹取かぐやを支えますので」

「ええ。もちろんですわ。私と爺様が竹取かぐやの側にずっと居りますので」


 それを聞いた真斗は安心し、明るい笑顔となる。そして前を向くと一瞬でいくさに挑むキリッとした武人顔になる。


「これより尾張へ向かう!全軍!出陣せよ‼︎」


 真斗の気合いの入った号令に足軽達は持っている和槍や空いている片腕を大きく上げる。


「「「「「「「「「「おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼︎」」」」」」」」」」


 足並みを揃え強く勇ましい姿でゆっくりと行軍を始める鬼龍軍。


 源三郎、愛菜、おきなおうな、そして竹取かぐやは笑顔で真斗が見えなくなるまで手を振り続けるのであった。


⬛︎


 真斗が会津を出発して約一週間後、上野、信濃、そして美濃現在の岐阜県と尾張の国境付近の山道で鬼龍軍は食事と休息を取っていた。


 蝉が鳴り響く日中の中で真斗は轟鬼ごうきの近くにあった丁度いい石に腰を下ろしイノシシ肉の煮付けのおにぎりと漬物を食べていた。


 すると一人の伝令兵が早足で真斗の元に現れ、片膝を着く。


「真斗様!申し上げます!先程!今川 義元の軍、約二万が三河に入ったとの事です!」


 報告を聞いた真斗は急いでおにぎりと漬物を食べ、そして竹水筒に入った麦茶を飲み、キリッとする。


「分かった!一時間、休息を取ったらすぐに出発だ!急ぎ尾張に入り清洲城へ向かう!家臣達に伝えよ!」

「はっ!」


 真斗の命令を受けた伝令兵は急いで鬼龍家の家臣達の元に向かう。


 一時間後、真斗は轟鬼ごうきを走らせ行軍スピードを上げて尾張へ向かっていた。その道中で別の山道から黒馬に乗った甲冑と兜を着こなした武将が真斗の右側に現れる。


「おお!これは真斗殿!偶然ですな!」


 真斗は偶然、出会った幸村に走りながら笑顔で接する。


「これは!真田 幸村様!貴方様も信長様の命を受けたのですね」


 真斗からの問いに幸村は走りながら笑顔で答える。


「ああ!それがしも今川を討つ為に尾張に馳せ参じる為である!しかし気になる!本当に織田軍で内紛が起こっているのか?」

「いいや!それは信長様が流した欺瞞!流石!第六天の魔王よ!」


 すると何処からともなく武将の声に真斗と幸村は驚いていると幸村とは別の山道から白馬に乗った甲冑と“愛”の兜を着こなした武将が真斗の左側に現れる。


「おお!貴方様は直江 兼続様!やはり上杉軍にも出陣の命が来ましたか!それで信長様の流した欺瞞とは?」


 真斗からの問いに兼続は頷き、走りながら答える。


「ええ!まだ噂ではあるが、どうやら信長様は今川を尾張に引き込み一気に叩くようだ!」

「なるほど!では我らは急ぎ清洲に向かいましょう!」

「「ああ!」」


 真斗に同調する様に幸村と兼続は返事をし、三人は自軍を連れて清州へと向かうのであった。


 翌日の朝方、少し怪しげな雲行きの中で真斗、幸村、兼続は無事に清洲城へ入城する事となった。そして城の大広間で甲冑と兜を着こなした信長と家康、明智 光秀、そして弥助を交えた軍議が開かれていた。


「まず初めに真斗、幸村、兼続、そして光秀、我の急な命に応じてはるばる尾張に来てくれて織田家全てを代表して礼を申したい。本当にありがとう」


 上座に床几しょうぎで座りながら深々と頭を下げる信長に対して胡坐で座る真斗、幸村、兼続、光秀、弥助も深々と頭を下げる。


「「「「「勿体なきお言葉!信長様!ありがとうございます!」」」」」


 清州に集まった武将達の自分に対する忠誠心に信長は感銘を受けるのであった。


「うむ!では軍議を始める。まず織田軍で内紛が起こっているのは今川をこの尾張に引きずり出す為の欺瞞じゃ」


 それから信長からの説明で小田原攻略の前段階として小田原北条氏と手を結ぶ今川 義元を短期で討つ事を決めた事を皆に話す。


「信長様、一つご質問よろしいでしょうか?」

「ああ、よいぞ真斗よ。申してみよ」


 信長の許しを得た真斗は目の前に広げられた地図を扇子でなぞり始める。


「もし我らが今川を討てば、義元と同盟関係となっている小田原北条氏が全力を持って報復に出るのでは?」

「その事に関しては問題はありませんよ。信長様、真斗様と皆々様への説明をわたくしがしてよろしいでしょうか?」

「分かった、任せたぞ光秀」


 信長の許しを得た光秀は軽く信長に向かって一礼をし、光秀は地図を使い説明を始める。


「確かに関東を支配する小田原北条氏は強大な大名。しかし、それは武田と上杉と同盟を結んでいた事による大きな後ろ盾があったからこそでした。でも今は武田も上杉も織田に下った事によって同盟は破棄、最後の同盟者である今川 義元さえ倒せば小田原北条氏は守りに徹する他ありません」

「すなわち今川を倒せば小田原北条氏は丸裸も同然っと言う事ですね光秀様?」

「はい。その通りでございます。真斗様」


 真斗と共に光秀の説明に納得する。そして真斗は信長と光秀に向かって頭を下げる。


「信長様、光秀様、考えが及ばなかった私の愚かな質問でした。どうかお許しくを」


 真斗からの謝罪に信長はクスクスと笑い出す。


「なに構わんさ、真斗。気にするな」

「それで信長様、いつ今川を討ちますか?」


 真斗が頭を上げたと同時に来た幸村からの質問に信長に代わって光秀が答える。


「そう焦らないで下さい幸村様、もう間もなく私の斥候からの報告が来ますので」


 すると光秀の言葉通りに光秀の旗印である桔梗紋ききょうもんの旗を背中に背負った伝令兵が現れ、片膝を着く。


「申し上げます!今川軍の本隊が桶狭間山の頂上にあります山寺に陣を築き、そこで休息を取っております!敵は完全に勝利を確信し気が緩んでおります!」


 伝令兵からの報告に勝利を確信した信長は満面の笑みで立ち上がる。


「よーーーし!今が貴族被れの大名!今川 義元の首を討ち取る絶好の機会だ‼皆の物!全軍、出陣じゃーーーーーーーーーーーーーっ‼」


 信長の号令に皆は一斉に立ち上がり、気合の入った表情をする。


「「「「「おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼」」」」」


 そして真斗達は信長の後に続き大広間を出るのであった。その道中で幸村は真斗にある質問をする。


「なぁ真斗殿、弥助がいくさに出てよろしいのか?人ならざる者がいくさに出るのは帝と宿儺すくな様と交わされた約定に反するのでは?」


 すると真斗は満面の笑みで幸村からの質問に答える。


「大丈夫ですよ幸村様。弥助はヨーロッパから来たダークエルフ、即ち亜人です。亜人は妖怪とは違い人間に近い種族。それに半妖半人も純粋な妖怪とは違いむしろ人間に近い存在、なのでいくさに出ても約定には反しません」


 真斗からの答えに幸村が抱えていた心配が疑問と共に消えて行った。


「そうであるか。心配した我が馬鹿みたいだ」

「ハハハハハッ!まぁ幸村様の心配、分からない訳ではありません。それよりも今は今川を討たなければ」

「そうだな、真斗殿。よし!我ら真田軍の武功!この尾張に轟かせないとな!」


 幸村は気合いを入れ直し、真斗も自分の両頬を叩き気合いを入れ直すのであった。


⬛︎


 一方、桶狭間山に頂上にある山寺に本陣を築いた義元は四人の家臣達と共に勝利の前祝いをしていた。しかも急に雷雨らいうが降り始め、霧も立ち込めていた。


「ハハハハハハハハハハッ!さぁーさぁー!皆の者よ遠慮する事はないぞ!飲め!食え!」


 兜を外し甲冑だけを着こなした義元は陽気な態度で床几しょうぎに腰を下ろし、家臣達と共に楽しんでいた。


 しかも義元の周りには着物がはだけた五人の美女が居り、義元はその中の一人を自分の元に引き寄せ大きな胸を揉み始める。


「いやん♡今川様、人前でわたくしの胸を揉むなんて破廉恥ですよ♡」


 笑顔で抵抗する素振りをする美女の姿に義元はますます興奮するのであった。


「よいではないか!よいではないか!」


 それを見ていた家臣達と他の美女達は大笑いをするのであった。


 するとそこに今川の旗印である今川赤鳥いまがわかどりの旗を背中に背負った伝令兵が慌てながら現れ、片膝を着く。


「今川様!申し上げます!」

「ん?どうしたんじゃ、そんなに慌てて」

「先程!織田の軍が清洲城を出陣!どうやら織田軍内の内紛は欺瞞だったもよう!しかも織田の本隊がこの雷雨らいうと霧に紛れ・・・‼」


 迫って来る轟音に伝令兵は振り向き、腰が抜けてしまう。そして次の瞬間、霧と降り頻る雨と雷の中から愛馬に乗り和槍を持った信長達が物凄い形相で突っ込んで来た。


 完全に不意を突いた織田軍の奇襲に今川軍の足軽と家臣達は大混乱に陥る。


「守れ!・・・まろを守るのじゃ!」


 義元は床几しょうぎから転がり落ち、後退りしながら寺の奥に逃げる。


 先陣を切った信長は素早く愛馬を降り、悲鳴を上げながら散り散りに逃げる五人の美女には目もくれず明智と共に義元の後を追う。


 そして寺の奥に義元を追い詰めた信長は持っている和槍を怯える義元の突き付ける。


「総大将!今川 義元!お覚悟!」


 信長はそう言うと和槍で義元を突こうとした瞬間、今川軍の足軽兵、四人が割って入る様に打太刀を抜いて現れ信長と明智と交戦する。


 その隙に義元は寺の外に逃げ出す事が出来たが、外は外で真斗、幸村、兼続、そして弥助が自軍の足軽達と共に今川軍の足軽達を次々と討ち倒していた。


「討ち捨てじゃ!討ち捨てじゃ!者ども‼今川軍の全てを討ち捨てるのだぁーーーーーっ!」


 弥助からの号令に弥助の足軽達は戦闘をしながら返事をする。


「「「「「「「「「「おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼」」」」」」」」」」


 そんな光景に義元は肝を潰し急いでその場を逃げ出そうとしたが、逃げる姿を捉えた真斗は今川軍の足軽を倒すと使っていた和槍を投げ捨てると愛刀の赤鬼あかきを抜き、義元を追いかける。


「チェストォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼」


 真斗は示現流に伝わる掛け声と共に義元に追いつき赤鬼あかきを大きく振りかぶり義元の背中を斬り付ける。そして倒れた義元は痛みを堪えながら真斗の方を向く。


「お!・・・おのれ!・・・魔王の!・・鬼共めぇーーーーっ!」


 義元の苦渋に満ちた表情に対して真斗は鬼の様な形相で義元の心臓に目掛けて赤鬼あかきを突き刺すのであった。


 息を荒げ頬に付いた返り血を手で拭う真斗の元に四人の足軽を倒した信長と光秀が現れる。


「おお!真斗よ!お前が討ち取ったか?」


 笑顔で真斗に問う信長に対して真斗は笑顔で答える。


「はい!信長様!逃げる今川を見付け私が討つ取りました!」

「素晴らしい!真斗殿!では貴方が首を持って軍配を!」


 笑顔で言う光秀に向かって真斗は笑顔で頷く。そして義元の体に突き刺さっていた赤鬼あかきを抜き、義元の首を斬り落とす。


 そして真斗は戦闘がある程度、終わった自軍を含めた織田軍の武将や足軽達に向かって高々と首を掲げると同時に雲が晴れ、日光が差し込む。


「今川 義元の首!討ち取ったりぃーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼」


 大声で勝利を宣言する真斗に対して幸村、兼続、弥助、そして足軽達は歓喜の沸く。


「「「「「「「「「「えい!えい!おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼えい!えい!おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼えい!えい!おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼」」」」」」」」」」


 この桶狭間の戦いで今川 義元は戦死、最後の同盟者を失った小田原北条氏は四方八方から信長に包囲される事なり、更に勇猛果敢に戦い総大将の首を討ち取った真斗の武勲は名実共に日ノ本に響き渡るであった。



あとがき

織田 信長の伝説とも言える下剋上、『桶狭間の戦い』を史実に基づきながらオリジナルアレンジを加えました。

暑い日が続いています。皆様、熱中症には十分、気を付けて過ごして下さい。

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