第7話
「って…わけなんだけど、何とかならないかな?」
「……ごめん、無理だわ」
「そんなぁ」
「もう、しょうがないわね 今回だけだからね!!いい!―」
「あぁ、ありがと」
「ふんっ」
そう言うと、顔を真っ赤にして…背けてしまった。
「……変なレオナ―」
「ちょっと!私のどこが、変だって言うのよ。言ってみさい」
「それは、その」
「うん…なぁにぃ」
「ご、ごめんなさい。もう言いません…どうか許してください―」
「…別に、そこまで、謝らなくても―」
「…………」
「もう、仕方がないわね。許してあげるわよ」
「ありがと」
「はぁ、それよりも、まずは、この問題から解決しないと…いけないわね。」
「あぁ、そうだな」
――お尋ね者―
・漆黒のフードを被っている
・腰に―――を差している。
・素顔は、仮面を付けており分からず
この特徴に、おこころが、有りましたら
――までお知らせ下さい。
「レイスあなた、何やったの」
「なにも、やってはいない!」
「ほんとに?」
「なに!?疑うのか?…見ろこの目を―」
「わ、わかったから、もう」
「ならよし!」
若干レオナに引かれてしまったが、疑いが晴れたので、よしとしよう
(はぁ疲れた)
「あれ?レオナ?」
「う〜ん」
(寝ているのか、まったく…こっちの気も知らないでよ。気持ち良さそうに寝やがって…)
プニプニッ…プニプニッ
「ゔぅ〜」
「!?ヤバ!さすがに…やりすぎたかな」
「スヤァ〜」
(よかった…)
プニプニ
(そろそろ止めないと……えっ!?)
そう思っていると。いきなり腕を掴まれビックリしてしまった。
恐る恐る、掴んでいる相手を見てみると
「…………」
俺の、腕を掴んでいたのは、なんとレオナだったのだ。
「レオナ!?ごめん」
「…――る―さい」
「え?何?聞こえないよ」
「うるさい!!」
「ぐはぁぁ、やめ」
「うるさい!うるさい!うるさぁ~い!」
ドカァァン
「……や、やりすぎ…た。ガクッ」
「ふぅスッキリ!あれ?レイスなんで、寝てるの?」
〘ガバッ〙「お前の…せいだろ!!いや、自業自得だけどさ…」
「変なレイス?」
「やっと、見つけました―」
「ハァハァハァ、ひ、ひめさま!やっと…追いつきましたよ。まったく…あれほど、お一人で、さきに行かないで下さいと、口をすっぱくして、言っているでは、ありませんか!…それなのに、姫様ときたら――」
「ご、ごめんなさい!でも、彼をやっと…見つけることが、出来たのよ。―」
「はぁ、わかりました。もう、言いません。
ですが、姫様は、そういうところは、ほんとうに、変わりませんね。」
「そうかなぁ?」
「えぇ間違いありません。」
「うそだぁ!」
「ほんとうです。」
「何処がぁ」
「そう言う処がです―――」
「わ、わかったから、もういいって。」
「分かればいいんです。それはそうと、ほんとうに、彼がそうなのですか?」
「うん!間違いないわ 私のこのアホ毛《レーダー》が反応しているんだから!!」
「はぁ、そうですか…ならいいんですが。でも…わたしには、ただの…旅人にしか見えないのですが?」
「そ、そうかな?」
「はい!」
「そっかぁ…私の間違いだったか」
「その可能性が、大きいかと思われます。」
「だよね、よくよく考えてみたら、違うかも―なんだぁ」
「…………」
(すみません。私は、姫様に嘘をついてしまいました。…確かに、アレは彼で間違いありません。)
「うん?どうしたの?戻らないの」
「っ!?え、えぇ、戻りますよ。」
(あぶなかったですね。もう少しで、バレるところでした。今度からは、姫様に怪しまれないように気を付けなければ――)
「へぇへぇ、ヘックション!」
「だ、だいじょうぶ?」
「あ、あぁ」
「誰かが、噂してたりして―」
「ないない!」
「だよね。あるわけないか」
ゴツンッ
「いたいじゃない!何するのよ…あれ?」
「前を見ないからですよ。おや?」
「す、すみません」
「どこ見ているのよ!」
「まぁまぁ、落ち着けって、俺は大丈夫だからさ…」
「まぁ…レイスが、そう言うなら…うん」
「じゃあ失礼します。」
「ふんっだ!」
幼馴染をNTRされた!レイスは旅に出る。NTRされ裏切ったはずの幼馴染が、旅についてきたんだが!? ネルネルネールネ @ATPS
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。幼馴染をNTRされた!レイスは旅に出る。NTRされ裏切ったはずの幼馴染が、旅についてきたんだが!?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます