イプノジーコルプ

リャナなのだ!

ノリカ編 第1話 突然の来客

私はノリカ、平凡に生活している女子高校生…の、つもりだったけれど


最近では「司令官」だのなんだの持ち上げられて嫌になる、そんなに大層な人間じゃないのに!


私には優しくて、賑やかな友達が4人いるんだ。


1人目はクラリ、私の幼なじみだよ


みんなには冷たいけれど、誰かのピンチには人一倍早く気づく本島は優しい子なんだ。


2人目はシアーさん、大人びた女性だよ


いつも優しい笑顔で、美人な人なの。

でもたまに怖い一面があるんだ…


3人目はレイさん、長身でかっこいい天使のお兄さんだよ


甘いものが好きな可愛い一面もあるんだ

シアーさんのことを口説く度にボコボコにされててちょっと可哀想だよ…


4人目はトロちゃん、不思議な面もある女の子だよ


片目が隠れてる理由はわかんないけれど、いつも元気でこっちまで明るい気分になるんだ

最近は確か…レイさんとよくクレープを食べに行ってた気がする。


そんな私たち5人の家に、1人不思議な来客が来たんだ。


ドアをノックして来て、


「…ねぇ、開けてよ」


って、一言。


クラリは開けてはいけないって言ってたけれど…困ってる人だったら行けないし、開けてしまったの。


そこに立っていたのは、白髪でショートヘアーの美しい女性だった。


誰かは知らないし、みんなもわかんないんだって。


事情は言ってくれなかったけれど、暫くここに滞在させて欲しいっていってた。


難民ってやつかもしれないから、私は入れてあげたの。


それになんだか…あの人、


私達の中の「誰か」を、探してるように見えたんだよね。


私は、彼女のこと…シックさんのことを知りたかったんだ。




だから今日、部屋に呼んで


1度面と向かって話してみるの。


疑うだけじゃ、何も始まらないから。

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