第2話 第一回戦
『それでは、本戦一回戦!開始ぃぃィイ!!』
「「「「「「「「「にゃあああああああああごごご!!」」」」」」」」」」
チリーン(開始のコング代わりの鈴の音)
22回去勢麻雀(猫)、本戦第一回戦
挑戦者
黒猫の猫田
ぶち猫の クー
焦茶色の茶太郎
一般グレー猫の トト
「にゃぁついてないにゃあ...優勝候補に当たるなんて」
とトトが嘆く
「優勝候補が何だ、猫雀士にいちばん必要なものが何か知っているか?」
と
「何だよ、実力だって言いたいのか?」
「理想の配牌を引き当てる為の....」
「....ための?」
「運だ」
「結局運じゃねぇかァ!!運任せのガチ野良がよ」
マァーオ!
「あぁん!?お前だって野良だろうが」
マァーオ!?
「そこまでにしとけ、あと席に座れ猫ども」
と猫田が牌を転がしながら他の猫に席に座るように促す
ス...
「香箱座りじゃねぇんだよ、普通に座れや」
「冗談だ」
「ふむ..始牌はこうなるか....」
「いい配牌じゃなかったか?猫田」
にぁやにゃ
「問題ない」
「開始早々だがツモだ、3900点」
🀙🀚🀛🀜🀝🀞🀟🀠🀡🀡🀡🀅🀄️🀄️
猫田 20000点→19000点
トト 20000点→18100点
クー 20000点→19000点
茶太郎 20000→23900点
「運を語っていた割にはカスい点だな」
「うっせ、この試合じゃカスい点でも他猫より多く上がれば勝てるんじゃ!」
「あぁ点が減ってしまった...」
そのまま大きく点数が変化する事なくオーラスになり
茶太郎が勝利を確信し
「お前の負けダァ!」
と敗猫をあざ笑うかのように高笑いをしたその時
「それはどうかな!その手、ロンだぜ!」
「なにい!?」
猫田はその驚異的な持ち運を最大限使用し
この土壇場で逆転のためのとある役を完成させた!!
「喰らえ!国士無双十三面待ちイィぃ!!
🀇🀏🀙🀡🀐🀘🀀🀁🀂🀃🀆🀅 🀄️ 🀄️
「ば...か...な...国士...無双だとぉ!?」
『 また、役満の複合が認められましたので、ダブル役満となり
得点は64,000点となります。』
『すげぇ...あいつ、土壇場で逆転しやがった!!』
茶太郎 28000-> -360000
「ほら来い!敗者は別室送りだ!」
「嫌ダァアアアアア!!ソレダケハぁああああ」
点がマイナスになり持ち点が消し飛んだ茶トラ猫が保健所の職員に連れてかれていく。そしてその茶トラ猫がどうなったかは......
「ああ成りたくは無いな」
やれやれだぜ
本戦第一試合、
勝者 ニュー猫田
最終点数73000点
つづく
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