未来人の異世界転移

ふんわり卵オムライス

プロローグ

西暦20億3万45年


石田光は15歳高校生生活を満喫していた。趣味の古武道、柔道に明け暮れ、とはいっても勉強もそこそこはやっていた。



■■■■■



今日も今日とて柔道をしてクタクタになって帰って来た。


「(食事が出来たわよ〜)」


母さんの念話が聞こえた、何時もの如く父さん、妹、自分とに声がけしたのだろう。


「さて今日の飯は何かな〜」



しかし、便利な時代になった物だ1億年前に念話と言う技術が世に公開され、頭にチップを埋め込む事で誰に対しても、グループに対しても、念話で自分の意思が伝えられる時代に成っている。


今の時代は日本では赤ん坊として産まれれば、例外なしに頭にチップが埋め込まれる、このチップの役割は基本、各個人情報を政府が管理する為の物ではあるが、念話がライ◯の様に便利に出来たり、自分の体力等の情報が随時更新できたり(所謂いわゆるステータス)する。ちなみにチップが埋まってない人間に対しても念話は送れる、まあそんな人はいないのだが。


又、1部の金持ちは他人のステータスを読み取れる鑑定眼を生後幼い子供に手術させる、他人のステータスを暴き、人生を有利に進める為の布石であったりする。


ちなみに石田家は中流家庭なので長男の俺にだけ鑑定眼が施された。




話が逸れたが、いつも夕食は家族揃って食べる、何故かと言うと家族4人が揃うのが夜しか無いからだ。



「おっ!今日、海老フライじゃないか、やったぜ!」


俺が喜んでると


「そういえばこの前の魔法の試験で満点取れたら海老フライくれるって約束だったよね、お兄ちゃん?」



「うわ〜〜〜そうだった!もしかして俺のおかず奪う気か?」


「当たり前じゃん、約束何だから!も〜らいっと!」


「やめれ〜!」


そう、実は西暦10億年には世界で初めての魔法が確認された。


宇宙の物質、ダークマターを解析し、その中のマナという物質を地球に取り込むとマナを取り込んだ処だけ、魔法が使える。西暦20億年現在、地球の殆どの地域が宇宙からマナを取り込んでいる。


そして魔法は属性魔法と言われる物で俗に言う火、水、風、土、闇、光の6属性の魔法だ。


魔法については追々解説するとして……



米だけを頬張る俺に父さんが1言


「昔々のその昔の日本人は米すら食べれない時代もあったのだから喜んで食べなさい!」



「いつの話だよ?江戸時代とかそんなんじゃ?昔過ぎてリアリティなさ過ぎ!」


「ってか、ウチラ、食事だけは西暦2000年から進化してないんだよね、まあ美味しいからいいけど」


妹のうんちく豆知識はどうでもいい。


「そういえば父さん、そんな事より、今度の修学旅行の宇宙旅行の宇宙船、手配出来た?」


「ああー完璧だぞ、食料は10億年分積んであるし、今回は最新型の戦闘型宇宙船、紅83式を手配した」


「なんでだよ旅行なんて1週間だぞ!戦闘船なんて必要ないし、食料もそんないらんわ!」


「まあそこは会社の備品も入ってるからな、全て旅行用じゃないぞ、最新式戦闘型なのはまあたまたまだ!」



■■■■■



やってきた修学旅行旅行の日



俺は眠たい目を擦りながら、紅83式に乗り込んだ。


「えっと集合場所迄のルートはチップに保存してあるから、確か操作はこのレバーを上、上、下、下、左、右、左、右、キャンセル、決定!よしこれでいいはずだ!出発進行!」


この時俺は気づいて無かったまさかあんな場所に辿り着こうとは………

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