意味がわかると怖い話
たたり
メッセージ
ある日、大学生のアキラは友人たちと飲み会をしていた。酔いが回ってきたころ、彼らは「怖い話をしよう」と提案した。
アキラは少し考えた後、自分が経験した奇妙な出来事を話し始めた。
「去年の夏、実家に帰省したときのことなんだけどさ…」
アキラの実家は古い一軒家で、家族は皆出かけていて、彼は一人で留守番をしていた。
夜も更け、静けさが家全体を包んでいた。
アキラはリビングでテレビを見ながらリラックスしていた。
すると、ふとスマホにメッセージが届いた。
見ると、それは母親からのメッセージだった。
「今日は何をしているの?」
アキラは「家でテレビを見てるよ」と返信した。
するとすぐに、母からまたメッセージが来た。
「今、誰かと一緒にいるの?」
アキラは少し不思議に思いながらも、「一人だよ」と返信した。
すると母からの返信がすぐに届いた。「本当に?」
アキラはそのメッセージに少し不安を感じ、「どういう意味?」と返信した。
母からの返事はこうだった。「あなたの後ろに誰かいるように見えたの」
アキラは驚いて振り返った。しかし、誰もいなかった。
少し落ち着いてから、アキラは再び母にメッセージを送った。
「今、どこにいるの?お母さんは家にいるの?」
数分後、母からの返信が届いた。
「実は、今日はおばあちゃんの家に泊まっているの。だから、家には誰もいないはずなんだけど…」
その瞬間、アキラの背筋が凍った。彼はすぐに家を飛び出し、近所の友人の家に駆け込んだ。
友人たちはアキラの話を聞いて顔を見合わせた。
そして、一人がこう言った。
「でも、それってお母さんが誰かのいたずらだったんじゃないの?」
アキラはうつむきながら答えた。
「いや、メッセージの送信時間を確認したんだけど…母からのメッセージは全部、おばあちゃんの家に着いた後に送られてきてたんだ。」
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